ワールドカップのカメルーン戦、勝てればいいなと思いつつも確率は低そうだなと思っていたら、
勝ってしまいました。
1-0で。
得点のシーンでは、松井選手が独特の切り返しで相手マークを外し、ファーサイドにセンタリングを上げて本田選手が押し込みました。本田選手のトラップが、ちょうど足を出して蹴れる所にボールが落ちたという印象ですが、きっちり決めるあたりがさすがです。
この試合のポイントとしては、
1 パサーを減らすことによる中盤の活性化
2 チームとしての統一した守備
3 標高1400メートルの影響によるボールが伸び
4 結束の力
ではないかと思います。
まず1つ目ですが、日本の中盤はパサーは多くいるのだけど、それだけだとチームとして機能しないんですよね。2002年の日韓ワールドカップが終了し、ジーコ監督が就任した頃に中田、中村、小野、稲本を並べた黄金の中盤なる構想があったのですが、その4年後のドイツワールドカップの時には別のメンバーが入っていました。攻撃のアクセントとして、アタッカーやドリブラーが必要なわけです。
今回のカメルーン戦では、得点を決めた本田選手が注目されてしまいますけど、アタッカーやドリブラーである大久保選手と松井選手が機能したように思います。
2つ目ですが、1-0でリードしている状況だと、攻撃陣はもっと点を取りたいと考えているのに、守備陣は1点を守り抜きたいと考えてしまうと、チームとして機能せずに、中盤に穴があいて危険な状況を招くことがあります。4年前のオーストラリア戦は、前半のうちに1点をリードしながら終盤に3失点して逆転負けでした。今回の試合も、後半40分過ぎに撃たれたミドルシュートがクロスバーを直撃したり、ロスタイムに撃たれたヘディングシュートをキーパーの川島選手が必死に手を伸ばして防いだりと、決して磐石だったとはいえないと思いますが、必死に耐えたなという印象です。4分という長いロスタイムを乗り切って1-0で逃げ切るあたりに、積み重ねた4年間が決して無駄ではなかったのかな、という感じでしょうか。
3つ目は、普段と同じ感覚でセンタリングを蹴ってしまうと、ボールが伸びてしまって落ちてこないために、狙ったポイントを大きく越えてしまうというシーンが多く見られました。カメルーンは標高700メートルぐらいだそうですけど、何かが違っていたようで、センタリングやシュートが大きく狙いを外れることが多かったように思います。
4つ目ですが、今回の日本のチームがどの程度の結束力があったのかは判断が難しいです。セルビア戦からずっと勝てない状況が続いていましたからね。ただ、本田選手のゴールで、控え選手と一緒になって喜んでいる姿に一安心しました。カメルーンの方は、推して知るべしということで。
長々と書いてしまいましたが、とにかく勝ってくれて嬉しいです。オランダ戦も、少しは期待できるかな?