※当時の記録をもとに記しています。
2010年10月に卵巣がんの開腹手術を受けてから、
お腹のキリキリする痛みが
1~2カ月に1度くらい起こっていた。
年々、発症の頻度は減ってはきたが、
逆に1回の痛みは強くなってきた。
手術痕が攣ったような違和感や、
水を飲んだだけでも嘔吐するようになった。
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- 2014年11月 (手術から4年後)-
就寝中の明け方に、おへその辺りが
キリキリと痛み始めた。
(2回の手術痕が重なっているところ)
痛みが少し和らいできたお昼過ぎに、
消化の良いモノを…と思い、
リンゴ半分をすりおろして食べた。
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当時は、婦人科の先生達に痛みを訴えても
取り合ってもらえなかったので、
『腸閉塞』による痛みだとは思っていなかった。
腸閉塞への注意点も聞いていないので、
どう対処したらいいかもわからなかった。
今、考えると、
この時点でモノを食べるなんてあり得ない。
便秘じゃないんだから。
腸閉塞は絶食しなければいけないのに…
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その後、排便はあったが、
お腹の痛みはまだ続いている。
以前、
通院している病院で診てもらおうと思った時、
総合受付で
「症状のある時に来てほしい。
明け方だったらパジャマ姿でもいいので。」
と、言われていた。
“ずーっと何だかわからなかったお腹の痛みを
診てもらえるのは今日しかない!”
そう思い、
休日ということもあって、
通院している病院の救急科へ
電話をしてから向かった。
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病院に到着すると、救急科には、
何組かの患者さん家族が待っていた。
待合の椅子でお腹を抱えて待っていると、
しばらくして看護師さんに呼ばれた。
看護師さんによる問診だった。
その後、再び待合の椅子で、
いつ診察してもらえるのか目処の立たない中、
お腹を抱えて待つ。
そして、やっと名前を呼ばれて
診察室に入った。
若い医師【A】による診察と
採血、X線撮影をした。
血液検査とX線検査の結果、
「異常なし!」
とのこと。
“異常なし?…それだけ??”
このまま診察が終わりそうだったので
痛み止めをお願いしたところ、
「ここは命に関わる救急を要するところで、
原因を調べるところではないので出せません。」
と、キッパリ。
“え~~~っ、お腹痛いのに…”
何度お腹の痛みを訴えても、
「ここは命に関わることを診るところなので…」
を繰り返す。
「以前、症状のある時に来るように言われた。
日中に、どの科にかかればいいんですか?」
と、尋ねると、
「消化器か総合内科」
とのこと。
そして、
整腸剤を処方された。
診察後、待合の椅子で
お腹を抱えて苦しんでいる私に
看護師さんが、
「痛くて辛いのにこのまま帰らせるのが心苦しい…」
と言ってくれた。
「一人で悩まないで何かあったら相談して…」
とも。
“救急って、こんなところなの??”
モヤモヤしながら帰宅をし、
処方された整腸剤を飲む。
つづく…