※当時の記録をもとに記しています。
- 2013年9月(手術から2年11ヵ月後) -
病気になったことを受け入れられず、
いつまでも過去を振り返っていた時、
“過去は変えられない”
“前を向くしかない”
“これからのことを考える”
という言葉を見聞きした。
でも、心が動かなかった。
なかなか前を向くことが
できなかった。
私は、卵巣がんの手術前、
自分の心を置き去りにしていた。
その時から、ずっと心が
過去に引っかかったままだった。
心が引っかかったまま
前に進むことはできない。
その引っ掛かりをほどく作業が
私には必要だった。
納得いくように。
今、出来ることを。
それが、私にとって
実際に『がん相談』を利用してみて、
当時するのと同じようにはいかないけれど、
それなりに解釈し、
自分を納得させることはできた。
無視してしまっていた自分の心を癒すためにも、
行動を起こしたことに意義はあった。
『カルテ開示』も、
期待していた情報は得られなかったけれど、
カルテを読んで、
診察日以外にも、A先生が
入院、手術の準備をしてくれていること、
私の病気に対して、
色んな人達が関わってくれていることを知ると、
ずーっと抱えていた悔しい思い、淋しい思いも
有難い…という気持ちに変わっていった。
今まで気になっていたこと、
過去を振り返り悔やんでいたことと向き合い、
自分なりに、かたを付ける。
今の私が、
当時、できなかった私に代わって
やれることをやった。
今の私にできることを
やったよ…。
出来る限りのことを
やったよ!
そう、過去の自分に
何度も、何度も言い聞かせる…。
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臨床心理士さんとのお話の時に、
卵巣がんの手術に関して
当時、決意をしていなかったこと、
それに気づき、
気になっていた『がん相談』を利用し、
『カルテ開示』をしたことを報告した。
ここまでが、
自分の中での一区切りだった。
それからは、
何となく心が前を向いている。
身についていたものが
削ぎ落とされた感じ。
やっと、
前に目を向けていけるような気がしてきた…。
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おまけ。
~翌月~
3年前に引退したスポーツ選手の引退試合など、
私にリベンジさせてくれるかのように
このタイミングで次々と出てきた!
神様からのご褒美??
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※次回からは、
もう一つの合併症である『腸閉塞編』になります。