ニンジンの葉が伸び始めました。
↓ 2009.11.04
↓ 2009.11.06
何年か前ですが、アスファルトの隙間から伸びだした、ど根性大根が話題になりました。
誰かにいたずらされて大根が根元から切られ、その大根の細胞がその後役所で、培養されるに至ったかたかどうか定かではありませんが、あの大根が新たな大根に生まれかわったとは、考えにくいでしょう。
元をたどれば、1個の細胞から細胞分裂を繰り返して、それぞれの細胞が、別々の性質を持つ組織となり、最終的に1個の個体となるわけです。
これを分化すると言いますが、通常、分化した細胞が前のタイプの細胞に後戻りはできません。
分化の進んだ細胞は、ある機能を獲得する代わりに、別の機能を獲得する能力を失うと言うわけです。
ところが、分化した植物の細胞も後戻りさせられる、という事が確かめられました。
例えば、ニンジンの場合本格的な条件で培養した場合、この細胞を元に、ニンジン植物個体にまで成長させる事ができるのです。
難しいことは分りませんが、ニンジンの色素であるβ-カロチンがかかわっているとかいないとか……。
なんとなく楽しみで、夢があるこけしちゃんのニンジン達です。

