1970年。
俺は若かった。
喧嘩喧嘩喧嘩の毎日。
誰にも負けたことはなかった。
俺の顔を見たら逃げ出す奴もいた。
誰も俺を止めることはできなかった。
だがたったひとりだけ俺が負けを認めた奴がいる。
それは、こいつだ…
愛しのハニーだ。
俺たちは出会ってすぐに恋に落ちた。
ミニスカートからスラリと伸びる長い足。
たまらなかった。
そして若い俺たちは夫婦になった。
フリルのついた白いエプロン姿のハニーは
可愛かった。
俺のために美味しい食事を毎日作ってくれた。
あれから40年。
俺にも孫が3人いる。
そして隣に愛しのハニーが笑ってこっちを向いている。
俺:「ねえ、ハニー。コーヒーをいれてくれないかい?」
ハニー:「…自分でやって!」
俺:「…。」
…俺は、俺は幸せだぜ。
終
セキセイ物語より

