上手か下手か 明暗をわけるな

私は解剖学が専門なので
特にこれを見ても どうとも思わない
でも嫌いな人は見ないでね
 
   
 
 
アパートなどの都市生活者は、動物を屠る場所が決まっていて
順番待ちで解体してもらってくるらしいけれど
 
農場では、こんな感じで屠っていました。
実に手際もよくて、頸動脈を切って脱血して、後頭骨と第一頸椎の間を落とす
 
もちろん動物の主とカディルは コーランを唱えながらやってる
ちゃんと敬虔に動物に接してる
 
そして膝から空気ポンプで空気をいれてカワハギを簡単にしていました。
人体解剖実習でもかわはぎは2週間もかかる重労働です。
皮膚は人体最大の器官でもあるから。
 
  
皮を剥がしたら、吊り上げて 正中で切開
大網がよくみえています。肉屋用語では網脂。
 
  
 
腹部内蔵を取り出します。胃が大きい。反芻動物だから4つもある。
肝臓と胆嚢。
それらを出すと、後腹膜臓器。
 
指しているのが脾臓。そのうえにあるのが腎臓です。
 
   
この腎臓が大事で、この羊の持ち主が右側を食べるのだそうです
手に持ってるのは肺 これが肉 筋肉です 肋間筋~ガレノスが肺呼吸する方法を調べました
そして上のほうに見えてるのが腸腰筋。 正中の脊椎の向こう側が脊柱起立筋群で 肋間筋がリブ
腸腰筋はフィレ 背中はサーロイン  ラムチョップはこの腰の部分の肋骨リブとフィレとサーロインの部分です
 
 
そしてバーベキューで焼き始めて、いただいていくという感じ
これが脾臓 子供にいいんだ と言っています 伝統的に知ってるのだと思います
 
女性たちは、解体した肉を細切れにしています。
真夏なのに外で、大丈夫なのかな、、、と思ったけど
腸の中身も出てないし 1時間もかからずだから 大丈夫。みたい
 
カディルの解体はとても上手で、この農場では4頭 兄弟や親戚のを屠っていました。
ほかの方がやったのも見たけど、手際の良さが 動物にとっても 食肉の清潔さにもつながると感じました。
 
学生に見せたいなって 感じました
なぜなら実習では固定された人体で
本来生きている状態は違うから
 
そして
いろいろ感じると思うけど
肉を食べる人は、これは見たほうがいい。
これがダメな人は、肉は食べないほうがいい。
 
貴重な体験だった。

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