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乃木神社のこと(Ⅲ)


 先日、コメント欄でも少し触れましたが、乃木神社の宝物館のことです。神社のパンフレットには、次のように記載があります。

 創建と同時に建てられた館内には、乃木将軍直筆の書を始め、将軍や静子夫人の生活ぶりを伺わせる質素な生活調度品、書簡、日露戦争や殉死に関する記事を掲載した新聞、雑誌、写真など数百点が展示されています。
 中でも乃木将軍が日露戦争中、火急の出陣に備えるために考案された左右の区別がない軍靴、ロシアのステッセル将軍から贈られた愛馬壽号の鞍、静子夫人が明治天皇の銀婚式の際、お召しになったドレス、第1回万国博(パリ)に出品されたものと同類の大七宝花瓶、乃木将軍と並び称せられた東郷元帥が乃木将軍を称えて揮毫した書などが展示されています。

…というまさしく宝物のはずなのですが…。しかし、なんという管理をしているのでしょう! 掛軸は天地が狭い空間に掛けられています。そのため、かなりの数の掛軸が、軸下部が巻かれたままガラスケースの中に展示…まあそれはそれで良いとしても、本紙部分及びその周りの表装は色褪せ、下部の巻かれた表装部分は紙魚など虫害に晒されています。しかも、その虫糞がガラスケース内部に散乱しケース底に置かれた展示品がそれに埋まっている…という状況です。なんという可哀相な宝物たちでしょうか? 管理ができないくらいであれば、ハルに払い下げてくれれば、大切にしますよ…(笑)

 写真は、その展示品の一部…。