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民主党政権の退潮


 いやあ、大変な政党が政権を奪取したものです。
 今日の小沢幹事長のインタビューを聞いていて、今流行の『坂の上の雲』のなかの台詞ではないが、「貴様は子供かっ!」と言いたくなりました。岡田外務大臣の天皇陛下の御言葉に関する認識不足をはじめ、敬意が感じられないのはもちろんですが、過去の反省に立脚した陛下のご苦労を露ほどにも理解していないのが判明しました。岡田外務大臣は、政権が交代したということで陛下の何らかのねぎらいのお言葉を期待でもしたのでしょうか?

 私はそもそも民主党のマニフェスト、特に「子供手当て」にからむ配偶者控除の廃止など、子供のない世帯を差別化しようとする政策に対して反対するものでした。が、これはある意味、私のわがままであって、考えててみれば、次世代の育成をどうするか、必ずしも子供を育てると言うことは、自分の子供の有無にかかわりなく重要なことである、とでも考えれば納得できなくもなくあえて異を唱えることもありませんでした。
 ただ、このところの事業仕分けを見ていると、子供手当てという「現金」支給のための財源確保のために、次世代へ向けた様々な取り組みを不要不急という言葉で切り捨てていくというのは、本末転倒なのではないか。また、子育てと言うことであれば、様々な子育てに必要な費用を目的を持って援助・手当てすることを考えればよいのであって、それらの施策を地方あるいは個々の家庭に丸投げするような政策になってしまわないか危惧するところです。私だったら、古書や壁紙に載せているような書画に費やしてしまいそうで…(笑)

 …ところで、今日は少し腹の虫がおさまらない(笑) 天皇陛下との会談を特例で認めたということよりも、それをめぐっての小沢氏の発言に大きな怒りを覚える。宮内省に対する恫喝も品性を疑うが、それにまして、陛下のお心を、自分の都合の良いように勝手に解釈するとは何事かと思う。 さらには、「天皇陛下の体調がすぐれないなら優位性の低い行事はお休みになればいいことだ」とは、天皇のご意思に異をとなえることであり思い上がりもはなはだしい発言である。この発言そのものが「天皇の政治利用」あるいは「天皇の政治利用を示唆するもの」であり小沢氏こそ党の要職から辞職すべきではないのか? 宮内庁長官を「一官僚が…」と吐き棄てるがごとき言い方をするのであれば、自身も単なる一政治家であるに過ぎず、その不遜さには唖然とし言葉もでなかった。つまりは、このことは彼が、国民をその程度にしか見ていないという証左であることに気付きもしない。

 辞職すべきはどちらなのか良く考えていただきたいものです。

 ここに私が書いた内容は、鳩山元総務相の辞職及び草なぎ氏の「地デジ」への復帰など、結構、実現していることが多く(笑)、もしかすると、それにより鳩山政権=小沢政権あるいは民主党政権の終焉につながっていくかもしれません。

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 写真は本文と無関係で、初秋に出かけた伏見の酒蔵会社付近の風景です。近くに「竜馬通り」があり、すでに次回大河の影響で観光客も増えているように感じました。