さて、台湾に関するNHK偏向報道問題をはじめ、「草莽」同志には諸案件が目白押しのようです。が、私は本筋、脇筋、いろいろ興味がでてしまっていて、とりあえず読書中。書斎引きこもり状態(汗)
李登輝元総統の『「武士道」解題 ノーブレス・オブリージュとは』(小学館文庫)もほぼ読み終わりですが、新渡戸稲造『武士道』解題に関して、うるさくない程度に注釈もあり非常に参考になります。ただ…この本、当然ですがそれだけの本ではないです…。
主張としては、受け入れられるものなのですが、どういったら良いのか…。総統の地位まで登りつめ、哲人政治家でもあり人格的にも世界にもまれな偉人と自他共に認める人物であり軽率な発言はできないものの、李登輝元総統は当然想定済みの極卑小な精神で悪く言えば「選民意識の臭みが感じられる…」という本です。…というのは、現在の日本人で李登輝さんの期待に応えられるような生き方が果たしてできるのであろうか…。私は、自ら恥じ入るばかりであり、この本の紹介をしどうのこうの論じること自体、不可能です。
李登輝元総統は、戦前の日本と戦後の日本に見捨てられた台湾の過酷な時代を戦い抜き、台湾の民主化を無血の状態で成し遂げるという奇蹟のような手腕を発揮した、そのような方から言われると「どうです、私のような生き方ができますか、現代日本人よ…」といった重い課題を突きつけられているような思いにどうしても満たされてしまう。『武士道』という本を『菊と刀』のような日本文化の分析という形で読ませるのではなく、三島さんの言葉を借りれば「私をみよ! まだ何も絶たれていないであろう、豊かな音色が溢れないのは忘れているだけなのだ…」とでもおっしゃりたいのか…。戦前の教育を是々非々で自らの血肉とし戦ってこられた裏づけのある厳しい本であると言えます。戦後の戦前を全否定したような教育で萎縮していしまい背を丸めている矮小な日本人に対する叱責でしょう。
主張としては、受け入れられるものなのですが、どういったら良いのか…。総統の地位まで登りつめ、哲人政治家でもあり人格的にも世界にもまれな偉人と自他共に認める人物であり軽率な発言はできないものの、李登輝元総統は当然想定済みの極卑小な精神で悪く言えば「選民意識の臭みが感じられる…」という本です。…というのは、現在の日本人で李登輝さんの期待に応えられるような生き方が果たしてできるのであろうか…。私は、自ら恥じ入るばかりであり、この本の紹介をしどうのこうの論じること自体、不可能です。
李登輝元総統は、戦前の日本と戦後の日本に見捨てられた台湾の過酷な時代を戦い抜き、台湾の民主化を無血の状態で成し遂げるという奇蹟のような手腕を発揮した、そのような方から言われると「どうです、私のような生き方ができますか、現代日本人よ…」といった重い課題を突きつけられているような思いにどうしても満たされてしまう。『武士道』という本を『菊と刀』のような日本文化の分析という形で読ませるのではなく、三島さんの言葉を借りれば「私をみよ! まだ何も絶たれていないであろう、豊かな音色が溢れないのは忘れているだけなのだ…」とでもおっしゃりたいのか…。戦前の教育を是々非々で自らの血肉とし戦ってこられた裏づけのある厳しい本であると言えます。戦後の戦前を全否定したような教育で萎縮していしまい背を丸めている矮小な日本人に対する叱責でしょう。