息苦しい。先日も記事にしていささか皮肉めいた言い方になるが、この騒ぎは過剰に過ぎるのではないのか。そもそも、規範足るべきなにものもない戦後日本において、アイドルにのみ無菌状態を求めるのにどういう意味があろう。現代日本の余裕のなさ、諧謔を理解しない過剰な一億総「コンプライアンス」主義が、戦時下の言論規制のごとく表向き金科玉条となっている。某氏の「かわいらしさ」とか「おお、そいう羽目を外す人間性をもっていたのだな」とか、ポジティブに考えられない。なぜか、すぐに某氏の人間性の全否定のような総務相の発言にもつながる冷然とした現代社会、それこそが恐怖であると思う。そもそも、今回のSMAP某氏の「公然猥褻事件」は薬物を疑われて家宅捜査も入ったらしいが、この事実そのものでは起訴もされないであろう。奇声を発し近隣住民に迷惑をかけたことに対しては確かであろうが、都会という危険に満ちた場所で対応に慎重を要すため警察出動はやむをえないとはいえ、そうでなければ、特に騒ぎにもならない程度のことであろう。そもそも法的にも、猥褻には条件があって、
通常人の羞恥心を害すること
性欲の興奮、刺激を来すこと
善良な性的道義観念に反すること
性欲の興奮、刺激を来すこと
善良な性的道義観念に反すること
深夜でもあり、少なくとも「猥褻」という観点では、今回の場合はどれにもあてはまらないのではないかと思う。
三島由紀夫がどこかで「猥褻とは過剰であること」ということを言っていたように思い、原典をネット等で検索したが出てこなかった。もしかすると、三島ではないかもしれないが…。
それよりも、よほど、某氏を取材陣の前で、必要以上に強く非難した総務相の言論とかビジュアルの方が公然とした「過剰」な行為ではないのか(笑)
というか、この発言に関しては、某氏の行為そのものには国民的アイドルとしての自覚が足らない、という面はあるにせよ、総務相の発言は批判されるに値する危険な行為だと思っている。
それよりも、よほど、某氏を取材陣の前で、必要以上に強く非難した総務相の言論とかビジュアルの方が公然とした「過剰」な行為ではないのか(笑)
というか、この発言に関しては、某氏の行為そのものには国民的アイドルとしての自覚が足らない、という面はあるにせよ、総務相の発言は批判されるに値する危険な行為だと思っている。