1987年（昭和62年）の日記（Ⅰ）

　amaiさんのいう22年前の日記はこんな感じの記事です（汗）　1月から6月までの半年間で、「あまり」女っけはなし。今日は時事的な記載があるものだけをピックアップします。

1/21（水）

　20日夜、若王子氏誘拐事件で、フィリピン国家警察軍の特殊部隊が犯人の隠れ家を急襲、銃撃戦となり、2人が負傷。
　若王子氏あるいは犯人のその後の状況は記されていない。
（サンケイ新聞・夕刊）

1/25（日）

　'87大阪女子国際マラソンで宮原美佐子、日本女子歴代2位で3位。オメデトウ。
　優勝は、ローレン・モラー（ニュージーランド）、2位はリサ・マーチン（オーストラリア）。L.マーチンは、非常な美人で、ユニフォームは、なんとハイレグ。今後の女子マラソンの傾向が、いかなるものになるかものがたっている気がする。

　アスタルテ書房にて清水洋子のリトグラフ、エッチングの展示。

2/28（土）

　浪速書林の＊＊氏（名前はまだ聞いていない）と、三島由紀夫の本のことで30分以上も話し込んだ。私は書誌的なことにうとく、彼は専門家（それも全国的に名の通った浪速書林の従業員）という大きな違いはあるが、書物を愛する心だけはかよいあったのではないかという気がする。

　玉英堂書店と浪速書林という東西2つの限定本初版本の専門店とつながりができたというのは、大きな買い物（私にとって）をした理由があるにせよ、こんごのためになるであろう。

　このあと、例によってナンバへ出かけ数件の古書店をたずねた（成果なし）のち、昼食。そのとき読んだスポーツ新聞のなかに、近藤正臣のプロ意識ということで、推理小説作家の山村美紗が記事をのせていた。内容は略すが、男ぽさの魅力とは何か、女という存在は何か、深く考えさせられる記事であった。ある程度演技であったとしても、男が男らしい迫力を示したとき、女は本来のしおらしさをとりもどし、小さくふるえる。それが女性本人も思いもかけない本能によるものだとするならば、このエロティシズムははかり知れない。通常の男女間の関係に不可分な打算的なものが皆無である。換言すれば、このような作りごとの世界でしか本当の純愛に近い状況が現れないのが現代なのかも知れない。恐ろしいことだが、女が原始的にふるえるのは一部の限られた男の持つ能力によってでしかないのである。

　ナンバというのは、ナンパのタイプミスではなく難波すなわちミナミのことです（笑）
　また、＊＊氏というのは、矢野さんのことでしょう。現在、矢野書房店主。

3/31（火）

　国鉄最後の日　明日からは民営に。

　○○課長と河原町へ飲みに行く。画像評価がおおむね好評であったことが、○○課長を中心とするメンバーをほっとさせている。

　「雪舞い」芝木好子　1,800-

4/1（水）

　若王子氏無事救出される。

4/2（水）

　若王子氏帰国。