菊池先生の第一作品集『眠りの恋人あるいは妻』(2002年文芸社刊)を今読んでいます。
新刊の『月子』が刊行されて、その冒頭の二作を読んだのみで、『月子』を読了しないまま、この『眠りの…』に取り掛かっています。
新刊の『月子』が刊行されて、その冒頭の二作を読んだのみで、『月子』を読了しないまま、この『眠りの…』に取り掛かっています。
『幻のガルムを探して』
『眠りの恋人あるいは妻』
『メドゥーサの輝き』
『トリュフの香り』
『焚書野郎』
『眠りの恋人あるいは妻』
『メドゥーサの輝き』
『トリュフの香り』
『焚書野郎』
の五作品を収録。
通常は、何冊かの本を併行して…、という読書をしているのですが、この一週間ほどこの本に掛かりきりになっています。それなのに、まだ、『幻のガルムを探して』と『眠りの恋人あるいは妻』、『焚書野郎』の三作を読了したのみ…。いろいろ仕事上で忙しかったりした理由もあるのですが、自分でも嫌になるほど遅いペースです。
作品は、どれも愛と死(あるいは喪失)をテーマに現代の寓話が描かれます。適度の薀蓄が散りばめられ、意表をつく展開もありますが、何故か読者をネガティブな気分にさせることがありません。
読書をしていて作品に魅せられながら、シャンパンをゆっくり味わうように読書ができるというのは幸せなことですが、氏の作品は久々にハルをそのような気分にさせてくれています。
作品は、どれも愛と死(あるいは喪失)をテーマに現代の寓話が描かれます。適度の薀蓄が散りばめられ、意表をつく展開もありますが、何故か読者をネガティブな気分にさせることがありません。
読書をしていて作品に魅せられながら、シャンパンをゆっくり味わうように読書ができるというのは幸せなことですが、氏の作品は久々にハルをそのような気分にさせてくれています。
なお、氏はこの本の装丁をあまり気に入ってはおられないよう(笑)ですが、ハルには作品にふさわしいように思います。上手く表現できませんが、第一作品集として余計な装飾がなくシンプルな中にこの表紙のイラストが何気に作品世界の華麗さを象徴しているような…そんな感じです。
今、『メドゥーサの輝き』に入っています。