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山本兼一著『火天の城』文春文庫六月新刊


このところ、公私ともども雑用に追われ、なかなか更新もできず、また、皆さんのブログへお伺いすることも今まで以上に稀になってしまっています(汗)申し訳ありません。

さて、この本は第11回「松本清張賞」受賞作です。棟梁親子を中心とする技術者集団たち、織田信長やそれに憎悪を持つ人々、さらには宣教者たちの視点も含めて描くスケールの大きな安土城築城から炎上にいたる物語です。設計から建築資材調達、基礎工事…、綿密な取材により描ききっております。

この本を読みながら思ったのは、私が子供の頃は幸田露伴『五重塔』が名作ということになっていましたが、最近どうなんだろうか?、ということでした(笑) 岩波文庫では今でも手に入るのかな…?
『火天の城』は『五重塔』に比べると技術よりに徹底していて、あくまでも築城が主、人間ドラマは単純で従、というところでしょうか? あまり斬新な作品という印象は受けませんでした。逆に言えば、以前と比べて、安土城の研究もすすみ、このような小説が書けるほどデータが整ってきた、ということなのでしょうか?

というわけで以上(笑)