ハルです。前回は海外ホラーのベストを記載しただけですので、もう一度『ミステリと私』という宿題にそって、これまでにハルが読んだミステリと呼ばれる作品を作家毎に列記してみます。すでに、新刊書店では手に入れることが難しい書名もありますがご容赦願います。
出会い(中学・高校時代)スタートは松本清張と高木彬光からでした…。
1、松本清張 『点と線』『眼の壁』『高校殺人事件』(これは本格っぽくて好きな作品です。私はこの作品でポーを知りました)『砂の器』『黄色い風土』『わるいやつら』『けものみち』『黒の福音』『黒の画集』(これは素晴らしい中編集です!)『波の塔』『風の視線』(この二作では、大人の世界への憧れというものを感じました。中高校生の時に読んだので…。風景描写も美しいです)『草の陰刻』『落差』『霧の旗』『影の地帯』『蒼い描点』『不安な演奏』『考える葉』『分離の時間』(一番初めに読んだ清張作品)…などなど、松本清張全集(当時はⅠ期の刊行中。1冊880円-クロス装で貼箱付)を親に買ってもらっていたので、一生懸命読みました。収録されていない作品はカッパノベルズとか角川文庫、講談社文庫等々で補いながら…(笑)
短編も含めると凄い数ですね。記載しているときりがないので省略。時間があるときに追記します。
短編も含めると凄い数ですね。記載しているときりがないので省略。時間があるときに追記します。
写真は『草の陰刻』初版本(昭和40年)
2、高木彬光 光文社から刊行された『高木彬光長編推理小説全集』(青色箱にビニルカバーが付けられたおしゃれな装丁でした。これも各巻880円で買えました。今でしたら文庫本の値段ですね)を読みました。従って、ここに収録がされていない作品は未読です。それでも、『刺青殺人事件』『能面殺人事件』『人形はなぜ殺される』『破戒裁判』『成吉思汗の秘密』『邪馬台国の秘密』『白昼の死角』『帝国の死角』『わが一高時代の犯罪』『検事 霧島三郎』『人蟻』『誘拐』…結構、ありますね。内容は覚えていないのですけど。
次に巨匠たち(高校~大学)松本清張と同じく、カッパノベルズから刊行されていた森村誠一などの華やかなベストセラー作家、中堅、角川文庫での江戸川乱歩、横溝正史など巨匠の作品もそれなりに読んでいました。
3、森村誠一 『新幹線殺人事件』『高層の死角』『腐食の構造』『超高層ホテル殺人事件』『黒い墜落機(ファントム)』 『人間の証明』『野生の証明』『青春の証明』…等々、多分、他にも読んでいると思う。
4、江戸川乱歩 略。
5、横溝正史 『本陣殺人事件』(懐かしい~)『犬神家の一族』『八つ墓村』…他の作品は読んでいるのだかどうなのか良くわかりません。
6、鮎川哲也 『黒いトランク』『りら荘事件』『黒い白鳥』『憎悪の化石』『人それを情死と呼ぶ』
7、水上勉 『霧と影』
8、小沼丹 『黒いハンカチ』
9、大岡昇平 『事件』 (もちろん、学校教育の影響で『野火』も読んでいますが…笑…)
10、山村正夫 『湯殿山麓呪い村』
11、土屋隆夫 『危険な童話』など数作読んでいるはずですが…。
バイオレンスの時代(大学)大藪春彦、西村寿行が流行しました。『汚れた英雄』はもしかすするとマイベストに入るかも。傑作だと思います。
13、大藪春彦 『野獣死すべし』『ウインチェスターM70』(これは確か当時珍しく新潮文庫から出ていました)『蘇える金狼』『汚れた英雄』『唇に微笑、心に拳銃』『非情の女豹』…他
14、西村寿行 『君よ憤怒の河を渉れ』『化石の荒野』『赤い鯱』『黒い鯱』『白い鯱』『滅びの笛』『蒼茫の大地、滅ぶ』『滅びの宴』『黄金の犬』『無頼船』(80年代以降の作品はほとんど読んでいません)
新感覚の時代(大学~社会人)この頃は、乱歩賞作家を読むことが多かったように思います。東野さんは、直木賞作家となり小説の上手さで存在感を現在でも示しています。
15、栗本薫 『ぼくらの時代』『絃の聖域』『天狼星』等々(『グイン・サーガ』も『魔界水滸伝』も途中で挫折。『真夜中の天使』『翼あるもの』という素敵な小説もあります)
16、赤川次郎 『マリオネットの罠』『幽霊列車』『三毛猫ホームズの推理』その他数編(初期のころはリアルタイムで読んでいたのですが…。「推理」がそんな名作とは思わなかった…)
17、連城三紀彦 『暗色コメディ』『戻り川心中』
18、夏樹静子 『Wの悲劇』『蒸発』『喪失』
19、小峰元 『アルキメデスは手を汚さない』
20、泡坂妻夫 『11枚のとらんぷ』『乱れからくり』『湖底のまつり』
21、天藤真 『大誘拐』『わが師はサタン』(鷹見緋沙子)
22、高橋克彦 『写楽殺人事件』
23、東野圭吾 『放課後』『秘密』『手紙』『片想い』『白夜行』『容疑者Xの献身』『使命と魂のリミット』
トラベルミステリの時代(1980年~1990年)この頃は、地名を冠したトラベルミステリが流行しました。
24、和久峻三 …赤かぶ検事シリーズ、読んでいると思うのですが…
25、内田康夫 『死者の木霊』『戸隠伝説殺人事件』『後鳥羽伝説殺人事件』『平家伝説殺人事件』『「萩原朔太郎」の亡霊』など。
26、西村京太郎 『終着駅殺人事件』の頃までの何冊か…。それ以降は読んでいない。
27、深谷忠記 壮・美緒シリーズを何作か。どの作品が既読で、どの作品が未読なのかわからない…(笑)
28、斎藤栄 『金閣寺殺人旅情』『奥の細道殺人事件』
中井英夫/赤江瀑/竹本健治鏡花、潤一郎、三島由紀夫の血縁。夢野久作、小栗虫太郎の血縁。芳醇なミステリに酔え!
29、中井英夫 『虚無への供物』 ただし、夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』は、読もうと何度も挑戦しているのですが、その度に挫折(涙)
30、赤江瀑 略
31、竹本健治 『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』『狂い壁狂い窓』『クー』『腐蝕の惑星』『ウロボロスの偽書』(これは結末を除けば傑作!エヴァンゲリオンみたいな小説)…ただし、『匣の中の失楽』は未読です(汗)
豊穣の時代-島田荘司と新本格-(1988年頃~)このあたりの作家になると完全にリアルタイムです。従って、多くは初版で持っていました。いわゆる講談社ノベルズからの新本格シリーズ、東京創元社からの「鮎川哲也と13の謎」シリーズ、新潮ミステリ倶楽部など。それと、孤高の島田荘司!
32、島田荘司 『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』『暗闇坂の人喰いの木』『水晶のピラミッド』『眩暈』『アトポス』『龍臥亭事件』『ハリウッド・サーティフィケート』『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』『出雲伝説7/8の殺人』『北の夕鶴2/3の殺人』『展望塔の殺人』『夜は千の鈴を鳴らす』『奇想、天を動かす』『死者が飲む水』『高山殺人行1/2の女』『殺人ダイヤルを捜せ』『切り裂きジャック・百年の孤独』『御手洗潔の挨拶 』『御手洗潔のダンス』『Pの密室』
33、綾辻行人 『十角館の殺人』『水車館の殺人』『迷路館の殺人』『人形館の殺人』『時計館の殺人』『殺人方程式』『霧越邸殺人事件』『殺人鬼』『殺人鬼Ⅱ』『緋色の囁き』『暗闇の囁き』『黄昏の囁き』『眼球綺譚』(初版でずっと集めていたのですが、全て処分。最近作は読んでいません)
34、法月綸太郎 『密閉教室』『雪密室』『誰彼』『頼子のために』
35、歌野晶午 『長い家の殺人』『白い家の殺人』『動く家の殺人』
36、有栖川有栖 『月光ゲーム』『孤島パズル』『双頭の悪魔』
37、我孫子武丸 『8の殺人』『0の殺人』『メビウスの殺人』『探偵映画』『殺戮にいたる病』
38、折原一 『倒錯の死角』『倒錯のロンド』はじめ初期の数作は読んでいますが、どれを読んだか題名だけではいま一つはっきりしない。いつの間にか読むのを諦めた作家。
39、黒崎緑 『ワイングラスは殺意に満ちて』
40、水野泰治 『武蔵野殺人√4の密室』『奥多摩殺人3Wの逆襲』『密室殺人講座』
41、北村薫 『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』『スキップ』『ターン』
42、山崎純 『死は甘くほろ苦く…』『死は走る者から襲う』
43、岩崎正吾 『風よ、緑よ、故郷よ』『探偵の秋 あるいは猥の悲劇』
44、辻真先 『アリスの国の殺人』
45、紀田順一郎 『鹿の幻影』『古本屋探偵の事件簿』
46、二階堂黎人 『地獄の奇術師』『吸血の家』
47、今邑彩 『卍の殺人』『ブラディ・ローズ』『i 鏡に消えた殺人者』
48、貫井徳郎 『慟哭』
49、天童荒太 『永遠の仔』
50、真保裕一 『ホワイトアウト』
51、井上淳 『懐かしき友へ―オールド・フレンズ―』
52、佐々木譲 『ベルリン飛行指令』『エトロフ発緊急電』
53、黒川博行 『キャッツアイころがった』
54、岡嶋二人 井上夢人 『クラインの壺』 『ダレカガナカニイル…』
55、井沢元彦 『義経はここにいる』『猿丸幻視行』『忠臣蔵元禄十五年の反逆』
56、由良三郎 『運命交響曲殺人事件』
57、野沢尚 『破線のマリス』
58、藤原伊織 『テロリストのパラソル』
59、服部まゆみ 『時のアラベスク』
逢坂剛と船戸与一60、逢坂剛 『カディスの赤い星』『幻の祭典』『さまよえる脳髄』『燃える地の果てに』『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』『砕かれた鍵』『よみがえる百舌』『斜影はるかな国』
61、船戸与一 『山猫の夏』『猛き箱舟』『伝説なき地』『砂のクロニクル』『蝦夷地別件』
女王たち-女流の時代と大極宮-(1990年代~)新本格の作家は今ひとつ伸び悩み、その間に重厚な作品で地位を築いたのは女流作家たちでした。
62、桐野夏生 もちろん、『OUT』(とうとう、現実に『OUT』の世界に行ってしまった主婦が出現しました)
63、篠田節子 『絹の変容』『贋作師』『夏の災厄』『斎藤家の核弾頭』『コンタクト・ゾーン』
64、高村薫 『マークスの山』『照柿』『黄金を抱いて飛べ』『神の火』
65、小野不由美 『屍鬼』『黒祠の島』『魔性の子』
66、宮部みゆき 『パーフェクトブルー』『魔術はささやく』『龍は眠る』『我らが隣人の殺人』『クロスファイア』『理由』『火車』『レベル7』『鳩笛草』『スナーク狩り』『蒲生邸事件』『R.P.G.』
67、大沢在昌 『新宿鮫』シリーズ『天使の牙』『天使の爪』『走らなあかん、夜明けまで』『悪夢狩り』『撃つ薔薇』『北の狩人』『砂の狩人』『魔女の笑窪』
68、京極夏彦 『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『狂骨の夢』『百器徒然袋―雨』『嗤う伊右衛門』『巷説百物語』『覘き小平次』
69、貴志祐介 『黒い家』(これも現実に似たような事件がありましたね)『天使の囀り』『十三番目の人格-ISOLA-』
福井晴敏と横山秀夫-現在-70、福井晴敏 『Twelve Y. O.』『亡国のイージス』『川の深さは』『月に繭、地には果実』(これはガンダム小説-ターンエーガンダムのノベライズ)
71、横山秀夫 『陰の季節』『動機』『顔』『第三の時効』『真相』『深追い』