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ジョン・マーティン挿画、ミルトン『失楽園』


有名なマーティンのメゾチントによる『失楽園』のための挿絵が二十四葉収められた『ミルトン著作集』です。
マーチンの挿絵には、二つ折版、四つ折版、八つ折版といろいろな種類がありますが、本書はそのうちの四つ折版です。版面が大型のものうちの一つです。
本書は、もともと、
MILTON, John. The Poetical Works of John Milton. With a life of the author, by William Hayley. London Printed by W. Bulmer and Co. Shakspeare Printing Office, for John and Josiah Boydell. 1794-1797
という、18世紀末の別の挿絵入りの本ですが、このなかの『失楽園』の部分にマーティンの24葉のメゾチントが1824年以降に追加され製本し直されたものです。

総緑色モロッコ革装で、表紙には金箔押及び空押の装飾、背にも箔押の豪華なものです。全三巻。いわゆるフォリオサイズの本で、私の持っている本の中では最も大きなものです。

二枚目三枚目は19世紀に入ってからのマーチン挿画の一部、四枚目は元々の1794年版挿絵で三枚目と同じ地獄の門での場面です。
三枚目は第二巻,727行で、

創造された新生物(アダムとイヴ)の偵察のために単身遠征したサタンが、奈落の境で「死」という怪物と戦いを繰り広げ、それを「罪」(腰から上が美女であるが下半身は鱗に覆われ蛇のように幾重にもどくろを巻く怪物)が止めに入るという場面、

四枚目は第二巻,752行で、

天国で陰謀に加担する天使たちと集会を開いていたときに突然の苦痛に襲われ、美しい武具をまとった女神(実は、この「罪」という怪物)が誕生する場面。