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大塚ちひろさんのこと


いま、長澤まさみさんといえば、今をときめく女優さんで、「世界の中心で、愛をさけぶ」や「タッチ」など主演映画をあげるまでもなく、知らない人はないくらいでしょう。この人が、第5回「東宝シンデレラ」グランプリを受賞しています。その時の同・審査員特別賞が、大塚ちひろさんでした。

実は、この二人は、「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」の小美人を一緒に演じています。ちなみに、小美人というのは、かつてはザ・ピーナッツが演じました。例の「♪モスラや~、モスラ~」という唄(呪文?)が有名ですよね。日本語ではないので「モスラや」の「や」はちょっとおかしく、もう少し、歌詞カードに従って正確に書くと「♪モスラ~ ヤ モスラ/ドゥンガン、カサクヤン インドゥムウ~…(以下略)」となります。子供の頃、適当な歌詞をつけて歌ったものです。

最後に「♪さくや~」って聞こえますが、これは、「咲くや~」ではなくて、歌詞カードによると「カサクヤーム~」とのこと(笑)

姉妹のように良く似た二人ですが、この時から、長澤さんがどうしようもなく溢れてくる華やかな雰囲気をもつのに対し、大塚さんは何か抑えられた月のような魅力が感じられました。

その後、長澤さんの活躍は、色んな記事で自然に耳に入ってきますが、大塚さんのその後は良くわかりませんでした。

昨年、東宝ミュージカル『モーツァルト』を観に行ったとき、たまたま、その大塚さんが、モーツァルトの妻コンスタンツェ役で出ていました。この役は、松たか子、西田ひかるが演じ、その後も木村佳乃が演じ、重要な役どころです。コンスタンツェには、「ダンスはやめられない」という舞台に彼女一人という見せ場があります。
こういう役ですので、親のように、大丈夫かな、と心配していたのですが、杞憂におわりました。堂々とそつなく彼女の年齢でできる限りの等身大のコンスタンツェを演じていました。
劇評を見ていても絶賛まではいかないけれど、それなりの評価を受けてしまうあたり、膨大な応募の中から「東宝シンデレラ」を受賞するだけあって、こういう人たちの才能というのは並外れているのですね。かつての粗製乱造のアイドルとはやはり審査基準が違うのでしょう。

その後もTVにもコンスタントに出演、たとえば、『白夜行』(川島江利子役)、『アテンションプリーズ』など。
ミュージカルでは現在、帝国劇場で『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(山口祐一郎主演。かつて映画にもなっているのでご存知の方も…。アン・ライス原作の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』ではありません…笑…)のサラ役で(これもヒロイン役で重要な役どころ。「エロかわいい」大塚さんが観られるとのこと)出演中です。

    大塚ちひろオフィシャルブログ http://toho-ent.blogzine.jp/chihiro/

以上、書きなれない芸能ネタですが、今後とも応援したい女優さんということで…。