


18世紀の多色刷り挿画本『失楽園』(Ⅱ)
本日6月20日は、このブログを開始したときに掲載したのと同じミルトン『失楽園』です。前回は外観だけの掲載で挿絵など内容の写真を掲載できていませんでしたので、改めて記事にします。この『失楽園』は、1792年刊行の"Paradis Perdu"、全二巻です。シャールの多色刷り挿絵(スティップルによる)が各冊数葉入った美しい本です。刊行当時(フランス革命当時)の装幀です。カーフ装です。
この本を購入してからすでに7,8年になりますが、そのとき、これともう一セット同様に状態の良いモロッコ革で装幀したものがありました。古書店主は、「この時代にこのような豪華なモロッコ装は珍しいので是非とも購入したらどうか」と薦められたことを覚えています。しかしこのモロッコ装、8,000ドルということでしたので手が出ず、この標準的なカーフ装を購入することにしました。
それでも、状態が良いためか、5,500ドルくらいの価格でしたでしょうか。