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眼球譚/マダム・エドワルダ G.バタイユ著/生田耕作訳 H.ベルメール挿絵

白水社『生田耕作コレクション』特装本第一巻 限定百三十部


本日(2月25日)久しぶりにアスタルテ書房へ行ってきました。相変わらず、目のくらむような品揃えです。

今日、アスタルテ書房にて購入したのは、この一冊のみです。

眼球譚/マダム・エドワルダ G.バタイユ著/生田耕作訳 H.ベルメール挿絵
白水社『生田耕作コレクション』特装本第一巻 限定百三十部
発行・白水社
販売・アスタルテ書房
装革・天銀装 背文字銀箔押し
奥付年月日・1989年3月25日

白水社『生田耕作コレクション』は、もともと全七巻の予定でしたが、生田耕作さんの死去もあり、これまで五巻まで刊行されているのみです。アスタルテ書房は刊行当時、定価にて生田さんの署名入りで販売されており、私もそれを五巻まで購入をしたのを覚えています。

これらの、通常版の刊行と併行して、各巻限定百三十部の特装本が、アスタルテ書房と白水社の共同で製作される予定であった、ということです。ところが、その特装本の第一巻として製作された本書は、造本に種々問題があったことで、出版が見送られ、その後、何と十六年もの間、倉庫に眠ったままになっていたのです。

それを、アスタルテ書房が、廃棄してしまうのもどうかということで、白水社並びに生田未亡人の承諾を得て、この製造された一巻のみ、実費以下で頒布しているものです。頒布価格、8,000円。生田さんの署名は入っていません。限定番号の記載はあります。

造本上の問題は、①表紙の開きが悪い、②奥付のタイトルが「エトワルダ」と誤植されている、③コレクションのうち第一巻のみであること、等です。それら経緯と造本上の欠点を記した詫び状が挟み込まれています。