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三島由紀夫『喜びの琴 附・美濃子』昭和三十九年初版 著者献呈署名


三島由紀夫の戯曲『鹿鳴館』が、現在、劇団四季によって上演されています。
劇団四季の代表と言えば、いわずとも知れた浅利慶太氏ですが、その浅利氏の初の三島作品演出がこの『喜びの琴』でした。

この本のケースをご覧になればわかるように、1963年にこの戯曲の上演をめぐっては多分に思想上の理由から、予定していた文学座での上演の中止が決定されたのでした。そのため三島由紀夫は文学座から決別、中村伸郎、賀原夏子、八代静一ら劇団関係者も同時に退団し、劇団NTLを結成するに至ります。村松英子もそうだったのかな。(そういえば、村松英子さんはいま、どうされているのでしょう?)

そのような経緯のある作品を、浅利氏は1964年に自身が経営に参画していた日生劇場のプロデュース公演として取り上げることを決意します。

三島由紀夫と浅利慶太の交友関係は、以下のリンクに書かれています。


ちなみに、初版は、初演された年、1964年(昭和三十九年)の刊行です。古書価としては高くありません。2,3千円くらいか?