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三島由紀夫の関連書籍3冊


今日、購入した新刊3冊。
1、堂本正樹『回想 回転扉の三島由紀夫』文春新書 11月刊
2、松本健一『三島由紀夫の二・ニ六事件』文春新書 11月刊
3、決定版・三島由紀夫全集 補巻 12月刊

何れも購入したばかりなので、コメントが書けませんが、
 1は、三島由紀夫と交友のある著者による、三島由紀夫の匿名小説『愛の処刑』執筆の経緯や、映画『憂国』の演出のことなど興味深い回想録、
 2は、1と同時発売された、北一輝と三島由紀夫、そしてその二人と「昭和天皇」をめぐる壮大な評論、
 3は、1でも話題になっている三島由紀夫作と判明した『愛の処刑』や、先日、他のブログでも話題になっていた、学習院中等科1年のときの創作童話『我はいは蟻である』など新発見の資料を多数収めた一冊。

考えてみるとこの文春新書の2冊の組み合わせは面白いですね。
私は真面目な学生であった(笑)ので、『春の雪』などの手弱女風の小説に惹かれながらも、三島由紀夫では『文化防衛論』などを中心とする硬派系の評論、小説でいえば『英霊の声』のような、いわゆる民族派系が好みそうな作品(こういうはっきりとした作品はなかなかないのですが)が好きでした。
一方で、同性愛疑惑の三島とか、倒錯、エロスと言ったキーワードで描かれる小説とか評論がどうも苦手で、関連書籍でも1のような私的な嗜好を云々するような内容のものより、2のような思想的なものが好きでした。たぶん、1は当時であったら買わなかったかもしれません。

上の三枚目の写真は、「決定版・三島由紀夫全集 補巻」の目次冒頭です。