先日「ポピー・Z・ブライトとアン・ライス」の項で紹介いたしましたニューオーリンズに、現在、ハリケーン「カトリーナ」が接近しつつあり、48万5千人の全市民に避難命令が出ています。
…という記事を先日書きましたが、数千人規模の犠牲者も予想されるとのことで、米国史上最大級のハリケーン惨事になる可能性もあります。
あの、フレンチクォーターも無法地帯となっている旨も報道されたりしていてとても気になるところです。アン・ライスは今もニューオーリンズ在住なのかどうか不勉強で知りませんが、あの1ブロックまるごとのライス邸もどうなってるのでしょうか?
あの、フレンチクォーターも無法地帯となっている旨も報道されたりしていてとても気になるところです。アン・ライスは今もニューオーリンズ在住なのかどうか不勉強で知りませんが、あの1ブロックまるごとのライス邸もどうなってるのでしょうか?
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ハリケーン接近で、すぐに思い浮かんだのがニューオーリンズのお墓のことです。
というのは、通常、死体は地下に埋葬されるのが普通ですが、ニューオーリンズでは地上に石造りあるいは石造りに似せた素材で建物を作りそのなかに棺を安置します。それらはいろいろ装飾が工夫されて、いわば観光名所のひとつとなっています。
もともと、ニューオーリンズは海抜が低く、ミシシッピー川の氾濫などで洪水の起こりやすい地形です。現在は堤防に囲まれています(今回の避難命令はこの堤防に決壊の恐れがあると判断されたのでしょう)が、基本的に湿地帯で、このような地理条件化で死体を地中に埋める訳にいかず(地下に埋めると洪水の際に死体がプカプカ浮いてくる可能性がある)、このような独特なお墓の形になりました。
もともと、ニューオーリンズは海抜が低く、ミシシッピー川の氾濫などで洪水の起こりやすい地形です。現在は堤防に囲まれています(今回の避難命令はこの堤防に決壊の恐れがあると判断されたのでしょう)が、基本的に湿地帯で、このような地理条件化で死体を地中に埋める訳にいかず(地下に埋めると洪水の際に死体がプカプカ浮いてくる可能性がある)、このような独特なお墓の形になりました。
ニューオーリンズといいますと上記作家に代表されるような女流ホラーのメッカのようになってることとは関係がないのかもしれませんが、もともと、このように生者と死者が同一レベルで共存する街(笑)で、そういう生と死が曖昧なバンパイアとかゾンビが活躍する風土としてふさわしいのかもしれませんね。