古書好きですので、その蒐集したものを折々に紹介をしたいと思い立ったことと、蒐集品の中でも、特にミルトン『失楽園』が何冊かあって、珍しいかどうかは別にして、私の気持ちの中ではコレクションの核となっておりますので、この書名の書庫を別に設定させていただきました。
上の画像は、そのうちの一冊、1792年刊行の"Paradis Perdu"、全二巻です。シャールの多色刷り挿絵が各冊数葉入った美しい本です。カーフ装です。この本を購入してからすでに7,8年になりますが、そのとき、これともう一セット同様に状態の良いモロッコ革で装幀したものがありました。古書店主は、「この時代にこのような豪華なモロッコ装は珍しいので是非とも購入したらどうか」と薦められたことを覚えています。しかしこのモロッコ装、8,000ドルということでしたので手が出ず、この標準的なカーフ装を購入することにしました。
それでも、状態が良いためか、5,500ドルくらいの価格でしたでしょうか。写真のものもそうですが、刊行当時(フランス革命当時)の装幀です。