無理だよー
メールしたいよー
送っていい？
いいよね？ガンマン。
理性に負けそうだよ。ガンマン。
僕じゃ手に負えないことくらい知ってるよ。ガンマン。
僕のメールはつまらないことくらい知ってるよ。
どうかどうか理性勝ってくれ。
雪国山形の夜はさっぶいんだ。
学校帰り、マフラー巻いて手袋して傘さして氷で滑んないように下見て歩いて帰んのさ。
1人で歩いてると、なぜか僕はゲロ吐きそうなくらいセンチメンタルな気持ちに駆られんだ。
隣にあの娘がいればどんなにあったかいんだろ。
どんな怒り哀しみ憎しみもあったかく包み込んで優しく微笑んでくれるだろう。
なんて、あなた思って1人、びちゃびちゃで家路を。
そりゃメールしたくもなるわ。
さぶければさっぶいほどメールしたくなるわ。
いっそのことストーブ点けないで、この上なくさっぶくして勢いでメールしてもいいかな。
豪雪地帯に季節外れの真っ直ぐな一輪のヒマワリ。
それはそれはたいそう美しく、黄々と明るく、誰も触れることのできない満開のヒマワリです。
その満開の一輪は、僕のさぶい心身をみるみるあっためると同時に、凍るくらい切なくさせるのでした。
ツララもでっかくなってきた。
もっとでっかいのもあんだよ。
風邪引かないでね。みんな。
