「アナログ」とは、元々は昨年10月に公開されていた映画ですが、最近、見る機会がありました。
王道のラブストーリー、感動で泣けるなどの意見は、そうなのだろうと思いつつ、スマホを持たないという設定なんてありえないとか、あのような結末はどうなのか(悲劇からの奇跡)、という意見もあるかもしれません。
それはさておき、映画で出てきた「デジタル」と「アナログ」について、考えてみました。
▪️デジタル:断続的
◻︎アナログ:連続的
◼︎デジタル:スマホなどを通じて、常に連絡が取れるなど、常に社会と繋がっている
◻︎アナログ:手軽な連絡は出来ず、常に情報が容易に手に入らない
◼︎デジタル:Google Mapがあると、最短ルートが示され、それに従って進む
◻︎アナログ:どのルートが良いのだろうと考えたり、時には迷ったりしながら進む
◼︎デジタル:CG(コンピューター・グラフィックス)を活用してデザインを考える
◻︎アナログ:実物を縮小した模型を手作りしてみる(その後にCGを活用)
映画には出て来ませんが、アップル・ミュージックとレコードの対比などもあります。
デジタルは、効率的・合理的という印象です。手軽ですし、突き詰めると選択肢が1つに収斂していくように思います。
アナログは、非効率的なことも多いですが、主体的に考えたり、何とも言えない暖かみがあるように思います。贅沢に時間を使っているとも言えるかもしれません。
どちらが良いというより、上手くバランスを取りながら両立していくのが良いのだろうと思います。
受験勉強で例えてみると、高校受験であれば早稲アカ、大学受験であれば鉄緑会などに通って学習するのがデジタル的、学校の授業や家弁中心がアナログ的と言えるかもと思ったりしましたが、どちらとも究極的にはアナログです。
一方、ChatGPTなどの生成AIに依存して学校の課題をやり出してしまうのが、本当の意味でのデジタルということなのかもと思っています。使う上で上手い指示が出せるか、出てきた結果を鵜呑みにせずに評価・修正できるか、この辺りの能力を備えていないと思考力が欠如してしまうのではないかと危惧しています。
我が子たちが働く社会は確実に生成AIを使いこなすことが求められると思います。その前提として、学生のうちに、アナログな、本を読んで調べたり、ゼロから構築してみることにチャレンジして、思考力を深めて欲しいと思います。