数日後。
親友夫妻と鉄板焼きというものを外食したあと、
近くで行われてたある催し物を見に行くことにした。
なぜなら今日はセリーナがそこで本業をしているから。
親友たちにセリーナを見せるのは初めてだ。
でも、私は行くか行かないかすごく悩んだ。
セリーナには行くって言ってない。
でも見たい、会いたいし、すごく会いたい。
でも行ってしまったら、
ストーカーみたいに思われるんじゃないか…
って思って怖かった。
会場に入ると、いきなり目の前の目立つところにセリーナがいた。
やばい！！！すぐバレる！！！
私は大きな親友旦那の陰に隠れて、スーパー挙動不審に席に座った。
バレた！？いやバレてない。
席はあえてセリーナに背を向けて座った。
セリーナが思ったより近い。
ドキドキ…
ストーカーあおい…
ドキドキ…
その時に見せてくれたセリーナの芸術的センスがすごく良くて…
たぶんまだそんなに気合いれてない仕事だろうけど、
それでもやっぱりセンスある子だな。
好きな子にはやっぱり私がリスペクトできる部分を持っててほしい。
ますますセリーナに惚れるよね。
ワインのボトルも入れて
40分後…
このまま何も言わないで帰ろうか。
言った方がいいのかな。
どうせ、いつかは終わる関係なんだ。
それが今、終わっても同じか…。
だったらストーカーって思われてもいいや。
しないで後悔するより、して後悔しよう。
私はセリーナに背を向けながらLINEした。
セリーナはスマホを今、持ってないかもしれないけど、
店に行ったことだけでも入れておこう。
私のLINE：親友たちとご飯を食べたついでに、今、XXX（ここ）にいるよ。
突然、セリーナの様子が変わった。
えっ！？！？
みたいな…
スマホ、もってるみたい。
セリーナ：うそーどこ！？
と速攻で返事がきた。
悪くない反応。
私は振り向いてセリーナをみた。
セリーナが高いステージから私を探してる。
この瞬間この世界で私だけを探してる。
セリーナの意識を独り占め。
可愛い。
ってやばいな、この思考は（笑）
私が手をふると、すぐに見つけてくれて、
満面の笑顔で両手を振ってくれたよ。
珍しく、感情むき出しでうれしそう（笑）
そして私の親友ちゃん達も、セリーナもお互い初めてだけど、
笑顔で手をふる。
嬉しい光景。
休憩時間。
セリーナが私たちのテーブルまで来てくれた。
今日は異様にセクシーなドレスに、化粧している。
キレイ…ドキドキ…
でもいつものナチュラルが一番好きだけど。
親友夫妻にごあいさつするセリーナ。
私の素敵な親友ちゃんもフレンドリーにセリーナとお話し。
親友：いつも噂は聞いてます。あおちゃんがいつも可愛いって言ってるから。
セリーナ：え〜ほんと！？
私：えっ！そんなことないよ！そんなこと言ったっけ？言ってないよー！
恥かしすぎる！絶対、超〜言ってる！
いつも言ってる。
セリーナ：ねぇ、ヒドくない？？そんなに否定しなくても。
親友：永遠の１７歳だから。ほんとそういうところ高校生みたい。
親友ちゃんは私の恋愛の仕方をいつも高校生みたい。
もっと落ち着いた大人の恋愛をしなさいっていう。
セリーナ：ほんとだね〜w
親友ちゃん、セリーナ気に入ってくれてるみたい…
というか、親友ちゃんこの前ポロっと「私はセリーナに感謝してる。あおちゃんを引き戻してくれて、あおちゃんをまともにしてくれて…」って言ってた。
親友ちゃんがセリーナをご飯に誘ってくれる。
親友：今度、うちにご飯食べにおいでよ、あおちゃんとツヨシ君（旦那）がいつもご飯作ってくれるから。私は食べる専門だけど。
セリーナ：え〜行く。私も食べる専門で。
いいよいいよ、食べる専門で！全然！！！
だから来てw。
私たちは終電もあって、セリーナとの話を切り上げて帰った。
店に来てるって言って本当によかった！！！
親友ちゃん達にも、来てくれて本当に感謝してる！
最高ーーー！！！
仕事が終わりそうな真夜中。
私はセリーナにしつこくないお疲れ様＆おやすみLINEをした。
セリーナからしばらくしてLINEが入った。
セリーナ：今日は来てくれてありがと〜！嬉しいかったよ〜〜！
って 。
これは私もすごく嬉しいです。
セリーナの嬉しいって喜ぶ姿とか、気持ちが表れて分かるのは、セリーナの誕生日以来だから。
あの日からもう１ヶ月半かぁ。
年取るの早いなー
人生、グズグズしてられないな。