続き…。
セリーナの家で少し話して、
それからベッドに横になっておしゃべりをする。
セリーナがウトウトし始めたから静かにしてた。
私は今夜、セリーナの家に来る直前、
結月花ちゃんの電話に出なかったことで、結月花ちゃんと少し揉めて、
もう連絡してこないでって言われたことを思い出してた。
女の連絡してこないで=悪いと認めて連絡してきて
の時がある。今回はこのパターンだろうけど…
もういい加減なんとかしなきゃ。
ついつい、ため息が出る。
セリーナはそのため息が聞こえてたらしい。
セリーナ:つらいね…、おいで…
って腕を広げてまってる。
私はセリーナに近づいてみた。
そしたら引き寄せて抱きしめてくれた。
セリーナ:よしよし…
セリーナ:今日、一人で家に帰ると結月花ちゃんに電話しちゃうと思ったから私の家に来たんでしょ?
と。
違うよ。
セリーナといっしょにいたいから来たんだよ。
言わなかったけど。
長い時間、ハグ。
キス…しようとしたら、やっぱり避けられた。
私は優しく聞く。
私:どうして?
セリーナ:キスしない…
私:なんで?
ここからセリーナの本音らしき言葉が、
セリーナは実はチャラ子じゃないかもしれないと思うような言葉が続いた。
セリーナ:この前、すごく落ち込んでた時あったじゃん。
あの時、彼氏に愛されてないと思って、すごく泣いたの。それで次の日、別れるつもりでいたんだ。
でも、お互い勘違いだって分かって。将来の事は分からないし、不安なままなんだけど。
私はキマジマから聞いてたから知ってた。
急に傷つかなくてよかった。
私:勘違いって分かってよかったじゃん。
すぐにその言葉を言ったけど、本当は胸がキューーーーって…。
セリーナ:…
なんでセリーナは沈黙したんだろう?
どんな返事を期待したの?
沈黙がヤダな
私:それで?
私は優しく聞く。
セリーナ:彼氏に罪悪感があって…
私:まぁ…そっか…
セリーナ:それに、その時、あおいに言わなかったのは…
あおいは優しすぎて…話すと甘えちゃうと思って。
私、甘えるとメンヘラになっちゃうから、あおいには甘えられなかった。
セリーナが、この前どうして私に悩みを言わなかったのか
本当の理由がわかったよ。
そして…
今まで付き合ってきた私の恋人達、全員、メンヘラになってる。
毎回、どうしてメンヘラの人と付き合っちゃうんだろうって謎だった。
友だちには、「あおいが恋人達をメンヘラにしてるんだ」って言われたけど、優しさはメンヘラを起こさないって思ってたから、その意味が分からなかった。
今回、セリーナから言われたことを考えると、やっぱり
「私が恋人をメンヘラにしてる」ってことなんだ。
そしてセリーナは言う…。
セリーナ:罪悪感がある。だから、あおいとキスすると…落ち込む。
そこから落ち込んで変になった…。
そんなこと言われても…
過去の恋、今の恋、
胸にセリーナの言葉が突き刺さる。
セリーナとキスするかしないかの距離。
そんなこと言われたら、
セリーナがしたくないのに、
キスできないよ。
この後、私は自分でも思ってないことを口にする。
私:これで、最後のキスにしよう
って言った。