セリーナとキタジマ君とそれからセリーナの友達と4人で

お祭りに行くことになった。

 

プライベートで初めてセリーナに会うんだ。

そういえば私服みるの初めてかも!?

 

ドキドキ…

最近のセリーナ、落ち込んでた。

だからドタキャンくらうかもってずっと思ってたから、

来てくれてうれしかった。

 

 

待ち合わせ。

メッセージを送り合う。

相変わらずチョー淡白なメッセージ。

こっちも絵文字とか感情とか気を使わなくていいから、

キライじゃないけど、ちょっと寂しいw。

 

でもね、久しぶりにリアルタイムでLINEの返事がくる。

それが嬉しいんだよ。

 

 

ドキドキ…
 
ドキドキ…
 
みつけた、セリーナ。
 
フツーだ(笑)当たり前か…。
 
 
私はキタジマ君と話しながら前を歩く。
ときどきセリーナとその友達がちゃんとついて来てるか後ろをみる。
 
目があう、ドキッとする。
フツーだ、でも嬉しい。
 
 
人混みの中。
後ろから私の髪に触れる人がいる。
振り向くとセリーナだ。
 
なんとなく知ってる、
セリーナは私の髪が好きなんだよね、きっと。
 
 
この前、
 
私:夏だから髪を肩くらいまで切ろうかな〜
 
セリーナ:えー切っちゃうの?…ほんとに切るの?
(めちゃ切ってほしくなさそう)
 
 
という会話があった。
その次にふたりであった時も
 
 
セリーナ:ほんとに髪きるの?
 
 
って聞いてきたんだ。
セリーナは髪の長い私が好きみたいだね。
ふ〜む…切るか迷う。
 
 
 
お祭りでは4人でビールを飲んで、
屋台で買った食べ物食べて、
盆踊りを踊って、楽しい時間を過ごした。
 
 
 
それから、今夜はセリーナの親友ソフィアが
あるイベントに参加しているから行こうという話になった。
 
ソフィア。
それは唯一、セリーナが私との関係を話した親友。
私はこれからその人に会う。
どんな子なんだろう…。
 
 
親友の力とは絶大だ。
親友があの子はイイといえばイイとなり、
親友はあの子は最悪だといえば悪くなるケースは
よくありそうだ。
 
 
まぁ細かいこと気にしないで楽しも〜っと♪
 
 
小さなラウンジバー
ミュージック
アルコール
 
 
そんなところで私はセリーナの親友・ソフィアにあった。
 
 
セリーナ:あおい、ソフィアだよ。
 
身長は私より少し小さいかな。
 
私:はじめまして
 
ソフィア:はじめまして〜、お話は聞いてます。
 
私:あ、ですよね(笑)今夜はパーティーおじゃまします。
 
 
そんな軽めの挨拶をした。
 
 
セリーナ:ソフィアは唯一私たちの関係知ってるからね…
 
 
知ってるのに、耳元でそんなことをコソコソ言うセリーナがかわいいよ。
 
 
…って、私、キタジマに言ってんじゃん!?
セリーナ、ごめん〜(>_<)
もう隠せない〜
はやくセリーナに本当のこと言わなきゃ。
 
 
 
なかなかノれる曲がかからない。
タイプの曲じゃない…。
 
でもお酒かな、夏のせいかな、店が小さいからかな、
熱気ムンムン?
 
 
暑い…
 
 
Tシャツを半分脱いで、ノンスリーブになろうかな…
でもこんなところで肌の露出は極力避けたい、
気合入ってるって他人に思われたくないから。
 
 
暑くて天を仰いでると、セリーナが目の前に立った。
コッチを見てる。
 
可愛い…
安心する…
もっと近くに来て欲しいのに…
 
セリーナは中途半端な私のTシャツを腕から脱がせてくれて、
キレイにたたんでくれた。
 
ペコリと私はお辞儀をして自分のシャツを預かった。
 
こういうところ面倒見がいいセリーナ。
今まで私が恋人にやってたようなコトをやってくれる。
ステキな子だな。
 
これが今日イチのドキドキだったかな。
 
 
でも、セリーナ…
なんだかキスさせてくれないんだ…
 
なんで?