結月花ちゃんの誕生日ディナー。

この前、一方的に怒られた日に行くはずだったコースを、もう一度、予約した。

そして、誕生日プレゼントは、結月花ちゃんのご希望で

エルメスの時計のリストバンド交換とメッセージブック。

 

友達なのに、エルメス…その値段はないわ…

というかそれをねだってくる結月花ちゃんってなんなんだろう。

と思って本当はしぶった。

 

そしたら、

  

結月花ちゃん:いつも身につけられるモノだったらあげるほうも嬉しいでしょ?

それを見るたびに私はあおいちゃんを思い出すんだよ?

 

って言われて、そうだそうだ!!!

と思ってしまって、ベルト交換することにした。

 

交換したらしたらで、すごく喜んでくれて…

よかったかもって思えるようになった。

でもこの数日後、ランチでどやされて…

 

 

はぁ…誕生日ディナーか…

この前の一方的に憤慨された後だし、気分が重いよ…

 

そんな気持ちで結月花ちゃんとのディナーに行ってきた。

 

 

その日の結月花ちゃん。

すごく素直で、この前一方的に自分勝手な意見を言ったことを謝ってきた。

 

なんだ、分かってるじゃん。

 

 

結月花ちゃん:あおいちゃん、もう私に会うの避けてるかと思った。

 

(心の声)うん、避けてたよ

 

私:そんなことないよ

 

結月花ちゃん:友達にあんなに感情だしたの初めてだよ

 

私:そうなの?でも、ご飯食べる時にあれはないと思って、結月花ちゃんおいて本気で帰ろうと思った。

 

 

結月花ちゃん:ごめんね…あの時、カッとなっちゃって…

 

 

今日はえらい可愛らしい…許せる。

 

でも、私は以前ほど結月花ちゃんに恋はしていない。

だから言いたいことは言える。

ただ今日は誕生日のディナーだから気分が悪くならない程度に言わなきゃ。

 

 

私:自分の感情のコントロールできないなんて、まだまだ若いよね。

というか…結月花ちゃんの彼女も然り、若い人はかまってちゃんアピールすごいし、すぐに不満を口にするよね。私、不満なんてほとんど言わないよね!?どうしてそんなに周りのことに不満があるの?

 

 

結月花ちゃん:うん、あおいちゃん、不満言わないよね。私が付き合ってきた人たちも不満言わない人だった…セリーナは…?

 

 

私:セリーナも愚痴言う時あるから、時々若いなって思うよ。

でも、セリーナはふとした時に甘えさせてくれるからね〜

結月花ちゃんより少し大人かな。

 

 

 

こんな話していても仕方ないから、

新しく買って作り直した誕生日の約100ページにわたるメッセージブックを

結月花ちゃんに渡した。

 

前に作って書いた「愛を語るメッセージブック」は捨てて、

あまり当たり障りのない「誕生日のメッセージブック」にした。

けど、ずっと結月花ちゃんを特別な目で見てきた私だから書けることもあった。

結月花ちゃんはこのプレゼントをとても喜んでくれた。

 

 

そのプレゼントを全部読んだ結月花ちゃんは

私に対する態度や雰囲気がなんだか急に変わったような気がする。

私への揺るぎない信頼!?

 

でも、私はそんなの全く望んでない、ただの友達でいい。

今は、片思いでもセリーナ一筋だから。

 

 

セリーナがいなかったら、また結月花ちゃんのこと好きになってたかな…

う〜ん、可能性はある。

 

でもね、

私は1度別れた恋人と絶対にヨリを戻さない。

あるいは恋愛感情を失った相手に、もう一度、

恋愛感情を取り戻すのはとても難しくて、

今までに1度もない。

 

たまに自分のこの性格を面倒クサいと思う。

 

 

実際、私は結月花ちゃんに恋してた過去があるのは確か。

けど、この前のランチで完璧にそういう気持ちを失って、

今はそういう気持ちが全くない。

 

つまり…結月花ちゃんと今後、付き合うことは、

この先、ほぼないと思われる。

 

結月花ちゃんも、もう気付いているはず。

私がまったく結月花ちゃんに気がないのを…。

 

だからかもしれないけど、結月花ちゃん、

なんか急に可愛いハートのついたスタンプ送ってきたりする。

 

以前はきっと私に勘違いさせないように使わなかったんだろうな。

 

 

私は私の思考が1番面倒くさい人だなって思う。