先日からセリーナが落ち込んでる。

何があったんだろう…

 

 

 

ある夜の0時を回ったころ、

珍しくセリーナからLINEが届いた。

 

言えなかったけど、最近、セリーナからLINEくれなくなったんだ…。

そうだよね、よく考えたら私はセフレだからね。。。

この子は釣った魚には餌をやらないタイプかな…。

 

そんな中、久しぶりに届いたLINE。

 

”会社やめたい”

 

私はあわててセリーナに電話した。

 

そしたら、鼻声のセリーナだった。

泣いてたのかな…て思ったけど、言わなかった。

 

さっきまでキタジマ君に相談していたらしいけど、

話を聞いてみると、セリーナは英語がめちゃくちゃできるから、

新人なのにひとりだけ負担が大きくなっちゃったことと…

両隣の人がイヤなんだって…

 

本当?それだけ???

 

 

掘り下げていくと、それはただのオマケで

その日、他にもめちゃくちゃ嫌なことがあったらしい。

 

 

セリーナ:数時間前に本当にイヤなことがあって、耐えれなくて…

もう全部イヤになっちゃって…どうしたらいいかわかんない…

 

 

私:何があったの?

 

 

セリーナ:今はそれ、言いたくない

 

 

私:じゃ言いたくなったらいつでも言ってね。

 

 

その後、少しくだらない会話を20分くらいして、電話を切る間際、

 

 

セリーナ:ほんとに…ありがとう、あおい…。

 

 

ってセリーナが言った。

その言葉は何か今までと違った。

 

本当に今日のことを言ってるの?

それとも、今までの関係のことを言ってるの?

この関係を終わらそうとしてるの?

 

 

なんだろう、

セリーナの心そんなに揺るがしたことって…。

 

 

なんだかんだ、私たちが深くなってまだ1ヶ月。

関係は浅くて、そんなにお互いのこと知らなくて、

セリーナは頼ってくれず、まだ深く入り込めない状況にいることがもどかしい。

でも、しょうがない。

 

 

 

次の日、セリーナは会社を休んだ。

セリーナのいない会社は本当につまらない。

 

 

私はその夜、なにか食べに行かないか誘ったけど、

タイミング悪く食べたばっかりだと言われて断られた。

 

 

この日、なんか私、しつこくLINEしちゃったかも…

超反省…うっとうしいだろうな…控えよう…。

 

セリーナとは会社でも5日間くらい会ってない。

あ〜〜〜〜逢いたい…

 

 

 

次の日の夜、キタジマ君から私に電話がかかってきた。

私の結月花ちゃんとのexpensiveなディナーを心配してかけてくれたみたいだ。

 

だけど、私はディナーのことよりセリーナのことが気になって、

セリーナの親友であるキタジマ君に聞いてみた。

 

 

私:セリーナ、昨日落ち込んでたけど…

 

 

キタジマ:ああ、あれもう大丈夫。俺が大丈夫にした。

 

 

なにそれ、すごい自信…w。

 

 

私:会社のことと、もう一つなんだったの?

 

 

キタジマ:ああ、アメリカに彼氏いるじゃん。

セリーナが”I LOVE YOU"って言っても返してくれなかったらしいんだ。態度が冷たいから、それでうまくいってないって泣いてたけど、もうそれも解決した。今は、二人の絆が深まっただろうしね。

 

 

私:そうなんだ!解決したならよかったね。

 

そう答えた。

 

だよなぁ…セリーナ、彼氏いるんだった。

セリーナ、彼氏には”I LOVE YOU”って言うんだな、

ま、そうだろうな〜…。

 

私は「「I LOVE YOU」ってまだ誰にも言えない。

そんなに「I LOVE YOU」を安売りしたくないよ。

 

 

よく考えたら、私の前でセリーナは普通に彼氏や元彼の話するし、

私もセリーナの前で結月花ちゃんが好きだって話をする…。

 

この前なんかセリーナに

「結月花ちゃんのことは愛してる系、セリーナのことは好き系」

とか言っちゃったし、最低…。

 

 

本当は防御線を張らなきゃと思って言ったことなんだ。

でも、好きだから、ちょっとでも好きってことを伝えたくて、

そんな曲がったことを言ってしまったんだ。

 

 

あぁ…

でも、どうしてセリーナは彼氏が「I LOVE YOU」を返してくれないことをキタジマ君には言ったのに、私には言ってくれなかったのかな?

 

プライドの高いセリーナのことだ、

自分の中で彼氏に愛されてないことを認めたくなくて、

ただ言いたくなかったのかもな。

 

 

 

はぁ…(ため息)

 

何にため息が出るのか分からないけど、ため息がでる。

 

 

そんな私の落ち込みにキタジマ君が気づく。

 

 

キタジマ:つーか、もうセリーナに落ちてんじゃん。

 

私:へ?

 

キタジマ:セリーナに本気になりかけてんでしょ?

 

私:落ちてんのかな?いや、そんなことない…と思う、他に好きな人つくらなきゃって思ってるし。。。(知ってる、落ちてるよ)

 

キタジマ:それがいいと思うよ。でも、セリーナが彼氏と絆が深まったら、

もうヤらしてくれないと思って心配してるの?

 

 

ヤる!?ヤるとはなんだ、そりゃ。

私は軽い気持ちじゃヤらんよ!!!

 

 

私:そう、なのかなぁ…たしかに、セリーナの存在で今は結月花ちゃんとのバランス取ってるかもね。

 

キタジマ:大丈夫!セリーナにとってあおいは女だし特別だよ。もし、あおいが男やったらもう無理かもしれないけど、女だから特別。浮気にならないと思ってると思うから大丈夫!

 

※この前、二人でキタジマ君と飲みに行った後から、キタジマ君は私のこと呼び捨てにするのです。

 

 

私:へぇ…ほぅ…なるほど…。

 

 

キタジマ:あいつ、地元いたとき、よく「浮気しちゃった〜」とか言ってたけど、東京に来てからは男と1回も浮気してないよ。あおいだけやぞ。

 

 

私:へーそうなんだ…。(ちょっと嬉しい)

 

 

キタジマ:だから、セリーナがもうヤらしてくれんとか心配せんでも大丈夫。まずは3人で飲みにいこう!そしたら、俺、二人が一緒に過ごせるように、飲んだら早めに家に帰るからさ。

 

 

ヤる…そうヤっちゃったよね、なんと言えばいいか…(苦笑)

嬉しくないような話と、嬉しいような話が同時に降ってくるキタジマ君の言葉…。

 

 

 

私:ところでさ、セリーナに私との関係のこと言ったでしょ?

 

 

キタジマ:言ってない!絶対、言ってない。I swear.

 

 

私:そうなんだ。まだ言っちゃダメだからね。

 

 

キタジマ:わかってる。でも不思議なんだよね。

セリーナって何でも言ってくるのに、なんであおいのこと、俺にまで秘密にしてるんだろうと思って。興味深いんだよね。

 

 

私:そうなんだ!いつもけっこうすぐ言っちゃうんだね。

 

 

キタジマ:うん、あいつ浮気したらすぐに俺に言うから、ほとんど全部知ってるもん。

 

 

というーーーか、セリーナ…軽い…知ってたけど。

いかに自分が特別に思われてないか思い知らされてくる。

 

 

しかし、確かに…

 

セリーナは、私との関係を、1人だけ女の親友に言ったと言っていたけど、

なんで私のこと、キタジマ君には言わないんだろう。

 

 

なんかさ…

 

昔、ノンケの人たちと付き合ってた時のこと思い出すな。

私はいつも隠された存在だったからさ。

言われないのも悲しく淋しいもんだなぁ…

まぁ慣れたし今は言わなくていいや

 

 

セリーナに「キタジマ君は私たちの関係、知ってるんだ」

って言ってみようかな、いや、やめよう。

 

明日は久しぶりに会社でセリーナに会えるはず!?