これまで説明してきた逆ピラミッドの思考法では、社会のルールを武器にするものとしました。
では、逆ピラミッドで使うのは、法律なのか、ということになるでしょうが、それだけではありません。
法律は確かに社会で生きる者にとってもっとも基盤的な共通ルールですが、法律だけでは逆ピラミッドがねらうものは訪れません。
法律は、ここからここまでは、この決まりとして、法の作用範囲を限定してしまう性格が強い。
つまり、「はい、ここまでですよ」で、終わってしまう。
それでは、社会との「繋がり」を使える力学とは言えない。
逆ピラミッドの思考原理は知恵の力学にあります。
これまで説明して来た通り、逆ピラミッドの力学集約を可能にするものは、「社会においての個人の生き方」、そしてそれを可能にする知恵なのです。
そして、順番から言えば、人間の知恵こそが、法律を作って来た根幹の動力、すなわち、法の精神を形にするものの正体なのですから、法律運用の主役でもある知恵の力で、社会全体の力学を使い続けるものの正体も、やはり知恵なのです。
・逆ピラミッド力学の精神
知恵の力学こそが、社会全体を繋ぐ。逆ピラミッドの底から、社会全体へと繋がって行くものの正体は、知恵です。
法律に依存するだけでなく、知恵が繋がれば、私たちの法律を改善・改編することもできることになる。
また、法律になることのない文化的な秩序や自然条件からもたらされる秩序もまた、知恵の力学が主役となって、これを使いこなすことになる。または、その能力を求められることになるのです。
この能力は、本来、人間自身の自然条件に属するものです。ですから、知恵の力学において法の本来のあり方も、取り戻されるべきだということになるのです。
今すぐ、人間の実像にそった法の使用に繋がることも、長い戦いの末に得られる法の改正についても、法を人の手に取り戻すことから、これを可能にできる。
より自由に、より公平に、より実感のある人生へ、今すぐにでも、そして確実に繋がるものとなる。
これら、すべてを含む逆ピラミッドの生存力学が、人が働かせるべき知恵の能力の本来の発揮に見られるものとなるのです。
ですから、それが逆ピラミッド力学の精神です。