カッラーラの白大理石の採石場 | フィレンツェ暮らしアレコレ

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フィレンツェの中心街から郊外に移り住んでマッタリのんびり?
そんな日々の生活の中で気付いたこと感じたことなど

こんにちは。

今日コロナ禍後最初のパリオなので頑張って見に行こうかと思っていたのですが、多分すごい人でゴッたがいしていて、コロナ感染リスクが高いのではと心配になり、今回シエナへ足を運ぶのをやめ、以前から機会があれば是非いきたいと思っていた、カッラーラの白大理石の採石場へ行くことにしました。

 平日は石を積んだ大型トラックが行き交って危険で運転が大変なのですが、土曜日でたまたま仕事が空いたからヴィアレッジョ迄来てくれたら案内してくれるというハイヤーの運転手さんからのお声がけに甘えさせていただきました。

 元々カッラーラの大理石の営業を長年されていた方なので、採石場事情にも詳しく、日本にも来られたことのある親日家で、採石場見学ご希望の方には特に一押しのハイヤーの方です。

採石場は想像以上に広い区域に広がっていて、この写真は標高の低い採石場エリアの入り口付近です。


道の脇に大理石のブロックが積まれているところがありました。


ここから車で5分ほどのところにラルドで有名なコロンナータの街があります。

採石場周辺にはコロンナータをはじめとして採石場労働者が形成した小さな町がいくつかあります。

(ラルド・ディ・コロンナータの製造販売所。ラルドだけでなく、グアンチャーレ(頬肉)やパンチェッタ(腹身)も大理石の箱の中で塩やスパイスとと餅つけ込んで熟成させるラルドと同様の製法のものが販売されています。



コロンナータの教会前のオブジェ背景に見えるのは白い大理石の採石場です。


採石場内部の有料見学ツアーもあります。


構内は洞窟同様涼しく、湿っています。ジャケットかカーディガンを羽織って丁度でした。

 ツアーはイタリア語と英語の2グループです。


大理石に囲まれた広いホールはその音響の良さから有名アーティストが収録に使ったりするそうです。


採石場内部見学を終えた後、大型トラックがない時代の大理石の運搬に使われていた機関車


そして古い映画で見た覚えのある、昔の大型トラックです。


エスニックテイストのプレセピオ。

カッラーラ周辺にはその大理石に魅せてられた芸術家たちが世界中から訪れ、住み続ける方も多く、アーティスティックな土地になっています。


山道を登って、標高が高い所に有る採石場跡へ行きました。


途中に見えた採石場。




採石場に群生して咲いていたクリーム色の花。

白い石に混ざって墨流しのような模様の石もありました。



イタリアの魅力的な小さな街に選ばれているFosdinovo(フォスディノーヴォ)。


この町のシンボル、マラスピーナの古城。




路地のお家の窓台に寝そべる猫


大理石の産地のお膝元らしく、こんな彫刻も。


Orario dei Rossi


外観はいたってシンプルで地味ですが、内部のバロック装飾の祭壇が素晴らしかったです。



フランス街道街の一つであるこの町の教会は、フランスの司教だった聖レミリオの名がつけられています。外観は田舎によくあるただの教会に見えたのですが


美しい大理石の浮き彫りの祭壇が複数あり、


1367年に完成したゴシック様式のガレット・マラスピーナのモニュメンタル墓碑。

内部は素晴らしかったです。


外観はカッラーラの白大理石貼りで立派なoratorio Bianchi。期待して入ったものの、


内部は私にとっては特別感のない印象でした。


そして街の端の広場から、海岸線が見渡せます。

中央の奥に突き出したところが、チンクエテッレの入り口の美しい港町、ポルトベーネレ(ヴィーナスの港)ここはトスカーナ州でも、もう直ぐそこはリグーリア州です。

オランダやドイツナンバーの車をよく見かけたのですが、旧街道沿いの大小の魅力的な街を移動しながらゆったり旅行するのは素敵だろうなと思いました。

 今日のフィレンツェの最高気温は38℃市街地は40℃越え確実です。気温の日較差が20℃近くあり、明け方涼しいのが救いです。

 



では皆さんも体調に気をつけつつ充実した日々をお過ごしくださいませ。