夏至の日は音楽の日 | フィレンツェ暮らしアレコレ

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フィレンツェの中心街から郊外に移り住んでマッタリのんびり?
そんな日々の生活の中で気付いたこと感じたことなど

こんにちは。

今日は夏至の日で、音楽の日でした。

そこでフィレンツェでは音楽にちなんだ様々なイベントが行われました。

 その中で、フィレンツェの公文書館で開催された、1661年、トスカーナ大公コジモ3世と、フランスの太陽王ルイ14世の従姉妹、マーガレット・ルイーズ・オルレアンとの結婚の際に作詞作曲された曲のミニコンサートに友人と聴きに行きました。


 この婚姻に合わせ、フィレンツェの旧市街地にあるペルゴラ劇場が建てられ柿落としのイベントが開催されたそうです。





(マルゲリータ・ルイーズ)


(コジモ3世、この二人の結婚はうまくいかず、ほぼ別居状態で、三人の子供ができたのちにマリア・ルイーズはフランスに戻り、実質離婚に至りました。)


 この劇場の設計は、これまでの古代のローマ劇場の設計を因襲するスタイルを放棄し、新たなプランで建設され、後のヨーロッパの劇場のモデルとなったそうです。

 今のフィレンツェの歌劇場は現代建築で、ヨーロッパらしい歴史を感じさせるものでは無いのですが、旧市街地内の中でもちょっと中心から外れたこの劇場のが、バロックから近代のヨーロッパ劇場の元祖とは、フィレンツェは地味に凄いリノベーションの歴史を内包していると改めて、関心してしまいました。

 楽曲は、私たちがバロック音楽で馴染んでいる、バッハや、ヴィヴァルディが生まれる20年ほど前、楽器もバイオリン、ビオラ、チェロ、に、ちょっと特殊な形状のリュート、そしてチェンバロ、ソプラノとテノールの歌でした。

 

 去年、ナポリでオテロを鑑賞した時も、声楽家の見た目の良さに驚いたのですが、今日のソプラノ歌手は更にとてもスリムなモデル体型で、美しく響くビブラートの効いた歌声で、私が若い頃はオペラ歌手というとほとんどが、男女共にかなりの肥満体型が当たり前で、体が楽器だからボリュームがある方が良いなどと言われていたのは誤りだったのかなと思いました。

スポーツ界でも昔よしとされていたトレーニング法が科学的に否定されているので、音楽界にも同じように変化があるのだろうと感じました。


さて今日、一番北寄りに沈むはずの夕日は雲の向こうで見ることができませんでした。


この光がより強く注いでいる向こうに太陽がありそうですが、日没の20分ほど前の撮影です。



日没が見られただろう時間帯


Google の日没時刻10分後、茜色が僅かに薄雲の向こうに広がりました。

結局、日没の最北端は確認できずじまいです。

まあ大体この辺りというのがわかったということでよしとしようと思います。

 サンジョバンニの日も見学できると良いのですが、 この日の花火の規制で無理なのかもしれません。

 では皆様も良い一日をお過ごしくださいくださいませ。