意外にもイタリアはリンゴの国 | フィレンツェ暮らしアレコレ

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フィレンツェの中心街から郊外に移り住んでマッタリのんびり?
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こんにちは

昨日は木枯らしが吹き続ける肌寒い1日でした。

 1週間雨続きの予報が、蓋を開ければ私がローマ日帰り見学に出かけた日のみ雨の1日でした。ショボーン

 さて、ヨーロッパとリンゴと聞いてまず思い浮かぶ国や地域はドイツ語圏、シードルやカルバドスで知られるフランス北部がまず頭に浮かぶのですが、意外や意外、西ヨーロッパ諸国、最大のリンゴの生産国はイタリアなのです。(ヨーロッパ第1位はポーランド)

 狭い国土ながら農業大国で、そのバリエーションの豊かさには驚かされます。

 私が好きな、小型のリンゴ、Annurcaという古代ローマ時代にすでに栽培されていたカンパーニャ州のIGT認定を受けている伝統品種もありますが、

 Melannurca campana - Wikipediaリンクit.m.wikipedia.org


スーパーなどで流通している主要品種はゴールデンデリシャス、日本で品種改良されたフジ、ニュージーランドのGalaなど国際品種が主流となっています。 

 主要産地はピエモンテ、フリウリヴェネツィアジューリア、トレンティーノアルトアディジェなどアルプス周辺のイタリア北部です。

 ナポリで小腹が空いたとき用に買ったのは好物の地元ナポリのAnnurcaで、地元だからかフィレンツェの半額以下とあまりの安さに驚きました。フィレンツェに戻って今食べているのがGalaです。(ナポリのお値段を知ってしまうとAnnurcaに手が伸びませんでした)


(Gala)

Annurcaは収穫した後2週間ほど天日で追熟させ、深い赤色にしてから出荷する為か、水分が少なめですが甘味と酸味のバランスが良く歯応えがあり良い風味がして、イタリアではりんごの女王と呼ばれています。Galaは、それに比べると水分が多く、Annurcaより大きめです。

 いずれの品種も生で食べても加熱してお菓子にしても美味しくいただけます。

 地元トスカーナ州でもリンゴの栽培は行われており、地元トスカーナ産と表示されたリンゴがスーパーでも販売されていたりしますが、そのほとんどが国際品種です。

 伝統品種掘りおこしをピサ大学の農学部が取り組んでいるそうです。

 スローフード協会は、2008年、古代ローマ時代からのマルケのピンクのリンゴとも呼ばれる伝統品種の擁護をしています。Mele rosa dei Monti Sibillini - Presìdi Slow Food - Fondazione Slow FoodLe mele rosa sono un’antica popolazione coltivata da sempre nelle Marche, in particolare tra i 450 e i 900 metri di altitudine: dalle aree pedocollinari fino alle valli appenninich…リンクwww.fondazioneslowfood.com


このような活動が進んで、りんご生産大国なのにそのほとんどが国際品種という現状が打開されてほしいです。

 そのためには私も次回は多少高くてもイタリア品種を買おうと思いました。Gala、安くて美味しいのですけどね。