<8th Apr Sat>

今日も又ピッカピカの晴天だったのに、バレエのマチネと夜はコンサートでずっと屋外にいたのは勿体なかったですが、素晴らしいコンサートで締めくくれたので良いことにしましょう。

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今夜、20年来のご贔屓イギリス人テノールのトビー・スペンスが英語、フランス語、イタリア語で歌ってくれました。

 

Toby Spence tenor

Julian Milford piano

 

Benjamin Britten (1913-1976) / On this Island Op. 11

Sir Michael Tippett (1905-1998) / Boyhood’s End

Francis Poulenc (1899-1963) / Tel jour, telle nuit

Interval

Gerald Finzi (1901-1956) / Till Earth Outwears Op. 19a

Benjamin Britten / Seven Sonnets of Michelangelo Op. 22

アンコールはプーランクとベンジャミン・ブリテン

 

 

去年10月の英語版「水車小屋の娘」も感動的でしたが(→こちら)、今夜も知的で思慮深い表現力に富んだ素晴らしいリサイタルでした。 喉頭癌で倒れた時は「歌えないのなら死にたい」とさえ思ったと言ったトビー君(少年っぽさが消えて大人の雰囲気になったので君づけで呼ぶのは憚られるのけど、長年そう呼んできたから)、例えば魔笛のタミーノ王子のような役ではなく、自分で選んだこういうのを歌いたかったんでしょう、こじんまりしたウィグモア・ホールが半分しか埋まってなくても、満足感に満ちたトビー君を見て私も「よかったね、トビー君、立派なアーチストになって」、とその成長ぶりに感激ウインク

濁りのない高音が思いきり伸びて絶好調だったし、やっぱり私は彼の声が大好き。途中でいくつか曲の説明もしてくれた歌声と変わらない喋る声ですらうっとりよラブ

実は今夜は私がぞっこんのバレエの王子様であるヴァディム・ムンタギロフが出るロイヤルバレエのJewelsと重なってしまい、トビー君がキャンセルしてくれたら心おきなく奮発した近くの席からムンタ君を見られるのに・・むっ、などと失礼ことを思っていたのですが、トビー君がキャンセルせずにずっと聴き続けていたかったくらい素晴らしい歌が聞けて本当に良かったグリーンハーツイエローハーツラブラブ

 

いっそトーチャンをムンタ君に行かせて写真撮ってきてもらおうかなどと身勝手なことも思っていたのですが、幸いバレエの切符はリターンしたらすぐに売れたので、ツーショットの写真係も要ることだしトーチャンもトビー君のリサイタルに連れてってあげました(切符はたくさん余ってたので直前でも良い席があった)。そしたらとても感動したようで、「今夜はshining gold(輝くゴールド)だったね。 こないだのrusty brass(錆びた銅)なテノールとは雲泥の差」、と言ってました。 まさにその通り。 その「早く終わって欲しかったダミ声のテノール」が誰だったかは、時間があれば書きますねべーっだ!

終了後のグリーンルームは、いつもはしーんとしてるトビー君のコンサート後とは違ってたくさんの人が「良かったよ」と伝えに来てて、ニコニコのトビー君、時々写真を送ってあげるせいか私の名前を覚えててくれたのは嬉しかったです。 

ジーンズそれにしても、着るものは気にしないイギリス人男性らしいトビー君、今日はなんと舞台でジーンズだったけど、そう言えば先回はデニムのジャケットだったから、ウィグモア側から「君、いくらなんでもそれは・・えっ」、と怒られはしなかったってことね。 でも、いつもこれじゃあねえ・・・しょぼん。 私がジャケットをプレゼントしたら着てくれるかしら?、どんなのが似合うかしら?、と想像(妄想?)の中で着せ替えを楽しみましたスーツ

 


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