「なんかイマイチだわ・・・」、とがっかりした13日の初日、
「うわ~っ!こりゃないでしょう。 トロヴァトーレってこんなつまんないオペラだったっけ?」と憤った17日、
それが、なんと、なんと、3日目の今日(21日)は素晴らしくて感動だったんです。
日によって違うことはよくあるけれど、これほど差がつくのは稀なことです。
やっぱりトロヴァトーレはレオノーラに出来不出来に掛かっているわけで、今日良かった一番の理由もソンドラ・ラドヴァノフスキー。
17日は金属的な大声で耳をふさぎたくくらい不快でしたが、今日は声量控え目で優しくて美しい声だったんです。
それに、歌の出来が良いとお芝居も上手く見えるのか、あの信じ難いストーリーでも、美しい彼女の涙ぐんでの熱演に、なんだかぐっときちゃいました。彼女、いつもこういう風に歌えたら凄い歌手になれるのに。
アラーニャも、最初2回は上手ではあっても少し乾いた声だったのに、今日はまろやかで潤いのある美声でした。甘さはかつてほどではないけど、その代わりにこの役には必要な精悍さも充分で、聞惚れました。聞かせどころのアリア後のカーテンコールもとても満足そうで、目に光るものまであったような。よかったね。
安定してるし、やっぱりアラーニャは、まだまだトップテノールの一人です。
ホロも負けじとさらに頑張ってくれましたが、誰も絶好調のアラーニャとソンドラには敵いませんから。
アズチェーナも、17日よりはうんとましで、それでも彼女だけ格下ですが、まあ今日は足をうんと引っ張るほどひどくはなかったので我慢することにして、ギリギリ合格点をあげましょう。
初日が今日のパフォーマンスだったら、批評で4ツ星がもらえただろうに。
とても嬉しかったので、遅い帰宅にもめげず、殴り書きですが、速攻でアップしちゃいました。明日の夜はまたお出掛けだしね。
最近同じオペラに何度も行き過ぎてるなあ、と反省してるんですが、でもこんな事があると、なかなか辞められませんね。折りしも、次の予約申し込み書が届いたところなんですが・・
おやすみなさ~~い。