先週、公衆衛生局から

スウェーデン国内でのコロナ感染患者について

今までとは違った角度からのレポートが発表されました

 

スウェーデン国内における

コロナウィルス感染患者を出身国で比較した結果

スウェーデン国内で生まれた人よりも

外国で生まれて移住してきた人たちの方が

感染率、及び死亡率が高いという結果が出たそうです

 

こちらが感染者の出身国別内訳

(人口100,000人当たりの感染者数)

こちらが死亡者数の出身国別内訳

(人口100,000人当たりの死者数)

いずれもコピーライトThe Local

 

以前から移民の間で

特にソマリアからの移民で感染者が多いとは

ニュースで報道されていましたが

トルコ生まれの移民の間で

最も感染が拡大していたようです

 

近年のアフガニスタン、中近東・アフリカから

ヨーロッパへの大量の難民のイメージが強いですが

実はスウェーデン国内では

トルコとフィンランドからの移民が圧倒的に多いそうです

トルコは1970年代、スウェーデン国内での労働力不足を補うため、

フィンランドは第二次世界大戦中・後に避難、

または荒廃した祖国から安定した生活を求めて

大勢の人たちが移民してきたという

歴史的背景があります

 

スウェーデンにおけるコロナウィルスによる死者のほとんどが高齢者で

この内訳に当てはめてみると

高齢化した第一世代と呼ばれるフィンランド系・トルコ系移民が

死者数の大部分を占めているのかなと推測できますね

 

この表をみると

多民族国家スウェーデンと言われる理由が納得できますよね

スウェーデン・スウェーデン人の良いところの1つとして、

人道的支援に積極的なところが挙げられると思います

第二次世界大戦中・後の

ノルウェー、フィンランド、ポーランドからの戦争避難民

1990年代のバルカン半島の内戦を逃れてきた戦争避難民

2000年代に入ってからは

イラン・イラク・シリア

ソマリアを始めとするアフリカ諸国

アフガニスタン等

内戦から逃れてきた人達の多くを受け入れてきています

(Welcomeし過ぎて、気がついたら膨大な負担になっていた

と言うおおらか過ぎる一面もありますが...苦笑)

 

そんな中でアジア人としてこの表を見て気になるのは

タイからの移民の多さではないでしょうか?

これはスウェーデン人男性がと結婚したタイ人女性の移民と

その女性達にがタイから呼び寄せられた家族が多いから

彼ら・彼女らのおかげで

美味しいタイ料理が食べられて

どれほど救われていることかビックリマーク笑い泣き

 

特定の国出身者の間で

感染リスクが高いことがこの調査からはわかりましたが

何故そうなるのか?

原因についてははっきりしたことはわからないそうです

恐らく、文化の違いからくる生活慣習が原因では

(例:大家族での密集した空間での生活、

密接な対人関係等々)

と公衆衛生局はコメントしています

 

感染が一気に拡大してしまった頃、

ストックホルムの移民が住む地域での感染数が特に多いとわかり

公衆衛生局は

スウェーデン語以外の言語での情報発信を強化しましたが

遅きに失したと批判を受け続け、

最近になって対策の失敗を認めました

スウェーデンの移民融合策がうまくいっておらず、

社会の間に溝ができてしまっている事実が

こんな形であらわれてしまったのではないでしょうか

 

 

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