お問い合わせいただいた皆様ありがとうございます、是非練習の参考にしてみてくださいね。
・冒頭
最初のfreely部分は、効果音が鳴っているのがかすかにわかる程度に、静けさを保って。1小節にとらわれず雰囲気を作ることに意識してください。
「Gong and Wadaiko with Super-Ball,Triangre」は「スーパーボールでゴングや和太鼓を擦ったり、ビーターでトライアングルを叩いたり」することを指示しています。ちょっとわかりづらいですね…。
演奏用スーパーボールは
ここからグロッケンのメロディとマリンバの伴奏だけでリズムが作られるので、互いの音をよく聞いて演奏しましょう。
・A
テンポが変わり、和太鼓も一気にクレッシェンド。急激な場面転換ですがこの4小節のテンポを安定させましょう。
チャンチキとシロフォンのセッティングはなるべく近く、移動が素早くできるよう工夫してください。
・B〜C
第1テーマです。
シロフォンのトレモロがバタバタしないよう左右のバランスを整えて。メロディのフレーズ感を出しましょう。
和太鼓はアクセント部分以外は前に出過ぎないよう注意。ゴングは本来のビーターではないのでしっかり叩いて大丈夫です。
また、次のDへ行く時の和太鼓からヴィブラフォンへの転換がかなり時間がありません。素早く移動できるように和太鼓のバチを置く場所やヴィブラフォンマレットの位置を考えましょう。
マリンバの「with hard mallets which bamboo shakers around the handles」は「ハードマレットの柄の周りに竹串を巻き付ける」という指示です。
(100円ショップや台所用品店に売っている竹串を、マレット1本につき10本程度輪ゴムで巻きつければ完成。マリンバを叩いた時に「チャッ」という乾いた音が一緒に鳴れば成功です。輪ゴムがキツすぎるとよく鳴らないので調整してください。)
(写真)
・D
ちょっとだけ変拍子な第2テーマ。12/8は「6/8+3/4」、5/4は「6/8+2/4」でとれるようになっています。変拍子が苦手な場合はメトロノームをつけてゆっくりメロディやリズムを体に染み込ませてください。
・E〜F
和太鼓のソロも2小節で1つのかたまりになっています。マリンバのリズムと縦の線が揃うように注意しつつ、和太鼓らしい大きな体の使い方をしましょう。
・G
4/4に戻ってチャンチキとチャイナゴングのソロ。楽器の並べ方や手順をやりやすいよう考えてください。音が響きすぎて何をやっているのかわからなくなる場合はテープでミュートするなど調整すると良いですね。
スネアはロッドスティック指定です。和太鼓と音量を合わせ、Hに向かうクレッシェンドをしっかりと。
・H
アクセントによるリズムアンサンブル。まずはsub pからffへのクレッシェンドをガッツリ!
この決めのリズムは走りやすいので気をつけましょう。
・I
マリンバがなくなり和太鼓のリズムも大人しくなった第1テーマ。音が詰め込まれていない分、和太鼓の一見簡単なリズムがとても重要です。
・J〜K
元の第1テーマ、第2テーマが現れます。場面的に短いので前と全く同じように演奏しても良いですし、Kだけ前より小さくする、など特徴を出しても良いでしょう。
最後のリットは迷わずに思い切り。
フェルマータ部分は余韻を残し、焦らず長めに感じてください。
・L
第2テーマを模したクライマックス。全員がffで、これまでより和音の充実感も増します。
ゆっくりなテンポなので、ひとりひとりがしっかりと拍を意識して演奏しましょう。呼吸を合わせて、お互いの音を聞き合えると良いですね。
・M
冒頭の雰囲気が一瞬だけ蘇り、静かになります。消えていくようなイメージで、そっと終わりましょう。
最後の音が完全になくなるまでは奏者もなるべく動かず、余韻を感じて。
・他
3重奏で様々な楽器を使うため、全体としては移動の素早さや楽器ごとの音量バランスに注意してほしいと思います。
特にマリンバの音量が小さいと全部小さくまとめるしかなくなってしまうので、竹串のついたハードマレットでしっかり叩く!これ重要です。
以上、舞姫の演奏解説でした。
他にも質問などありましたらホームページからのご連絡をお願い致します。
楽しんで演奏していただけますように!!