フッボナッチ数って、ご存知ですか?


フィボナッチ数の隣接する2数の比は黄金比、つまり1:(1+√5)/2に収束するため、フッボナッチ数の円を複数組み合わせることで、これをデザインに入れるといろんなところに黄金比に近い比率が表れて無意識に美しさを感じることができます。




有名なところではアップルやTwitterやトヨタはじめいろいろな大手企業のロゴにも、フッボナッチ数の比を使った円で構成されていることが有名ですね。


それならフッボナッチ数ではなく、なんで無理数である黄金比そのものを使わない?というツッコミは置いといて。


(整数比にしておいたほうが工業的に何かと便利だということと、人は揺らぎにも心地よさを感じるので、黄金比そのものより、微妙な揺らぎに心地よさを感じる為だ・・・とでも理由付けはできそうです。)


世の中にはいろんな美しいものに黄金比による比率が見られると言われています。

(よく例に出されるのがパルテノン神殿、ミロのビーナス、ピラミッド、そしてオウムガイをはじめとした動植物・・・)


美しい芸術作品とされ、黄金比に合致するとされているものも確かにあるけれど


「黄金比の存在が知られ、それが美しい比率であるとされている」

という社会背景の中で作られた美しい芸術作品に黄金比が見られる・・・というだけのことであって、

「黄金比の存在を知らない社会の中で作られ、美しいとされてきたものが、黄金比に収斂していた」

という例はない。


ということで、無意味に黄金比をもてはやしたり、神聖視したり、神秘化するような風潮、思想に対して、数学を愛する者として、また芸術を愛する者として、強く否定する立場なのです、私は。


とはいえ、黄金比とかフィボナッチ数を使えるならば使ったほうが面白そうな試みができそうだ・・・


実は、当院のロゴデザインにはフィボナッチ数に基づく黄金比の近似値がたくさん散りばめられています。


歯のデザインも、全てがフィボナッチ整数比の円弧で構成されています。










外側の文字の並ぶ円だけは、フィボナッチ数では入りきらなかったものの、それでも第二黄金比(をフィボナッチ数で置き換えた整数比)を代用しています。