こんにちは

今日紹介するのは、ニケイ酸リチウムという材料です。これは、ガラス系のセラミックの一種で、歯に近い透明感をもつ審美的材料です。

ニケイサンリチウムは比較的新しく出てきた材料です。(とはいえ、既に日本で使われ出して10年くらいの実績のある材料です。)


この材料の利点は、ハイブリッドよりも強度が上がったこと、それでいながら硬すぎないことです。


以前の長石系の陶材であるセラミックは、部分的な詰め物の場合は割れやすいなどのデメリットがありました。一方で、表面の硬さは硬過ぎる為に、噛み合わせの歯を削ってしまう、というデメリットもありました。


(うーん、難しい表現ですね。硬さとひと口に言っても、割れ易さを表す硬さと、表面の引っ掻き強度という別の硬さの指標があるのです。ガラスは力のかけ方によっては割れてしまう材料ですが、表面を爪でガリガリと引っ掻いてもなかなか傷はつかないですよね。)


その点、ニケイサンリチウムは天然歯と近く、歯科材料の中では比較的理想に近い物性を持っている材料です。


透明感があり、レジンのような吸水、着色の可能性もありません。保険の治療と比較して、歯にとっては優しい材料の一つといえます。



この機会に口の中の健康について一緒に考えていきましょう。