記事はこちら。

”試合の中のミハウ クビアクを見た時、選手としての私を見たよ” 20世紀最高のバレーボールプレイヤーに選ばれた有名なイタリア人は言う。現在、ロレンツォ ベルナルディペルージャウィルフレド レオンを導き、彼が21世紀最高の選手であると確信している。

Edyta Kowalczyk、Jakub Radomeski(以下略):プレーしているミハウ クビアクを初めて見たのはいつでした?
ロレンツォ ベルナルディ(以下略):
「10年位前。私はパドヴァにいた。選手の1人が心臓の問題を抱えていて、誰か代わりが必要だったんだ。数日後、ズビニエフ バートマンヴェローナでかつてプレーしていた人のことで、私に連絡してきてね。”あなたのチームを完璧にできる選手を知っている。彼はいつでも行って、スキルを見せる準備ができている。”と、こう言ったよ。それがクビアクだった。
私は最初のトレーニングの間、近くて彼をじっくり見て、とても感銘を受けたよ。私が選手として持っていたキャラクターを見つけたんだ。
私は彼とのちに、ヤストシェンブスキ=ヴェンギェルとハルク・バンクで共に働いた。今彼が非常に良い契約をした日本でプレーしているのは、驚きじゃないな。昨年の世界選手権の間は、私はトリノにいて、彼が仲間を導いているのを見た時、誇らしく感じたよ。
個人的意見だが、あの大会のMVPはミハウがなるべき。ミハウは莫大なスキルを持っているが、何よりアメージングなリーダーだ。私は他の選手も称えるが、クビアクはポーランドナショナルチームの最も重要なバレーボールプレイヤーだ。」

- 特に、彼のキャラクターが現れて瞬間を覚えていますか?
「もちろん。私がヤストシェンブスキを率いていた時、ハルク・バンクとチャンピオンズリーグで対戦したんだよ。ミハウは深刻な問題を抱えていた。肩の脱臼だ。普通の選手なら、ゲームのことは考えないだろう。彼はコートを離れた数分後、私のところへやって来て、”監督、肩はもう良くなった。プレーしたい。” あいつは強く説いてきたよ。
私は彼をコートに戻して、最高の試合をした。試合後、ものすごい熱が出て、チームはすべての手を尽くしたよ。」

- あなたの今のクラブ、ペルージャは、クビアクがプレーしていないチームとしては初ですね。
「クラブ会長・ジーノ シルチとクビアクについて話し合いをしたんだ。クビアクを連れてくるようトライできると推したけど、ミハウは日本で大きく高い契約をしている。我々はいくらかは知らないし、セリエAでは、3人のイタリア人が同時に出場しなければならない。だから交渉できず、私はちょっと悔いが残ったよ。ミハウは31歳、あと2、3年は最も高いワールドレベルでバレーボールをするだろうと、私は思う。」

- クラブがウィルフレド レオンを引っぱってこれるとは予想していた?
「衝撃だったな。彼がすべてを優勝したゼニト・カザンから連れてこれるとは、ほとんど誰も信じていなかったよ。でも我々の会長はインクレディブルな仕事をして、ウィルフレドはシーズン前にペルージャへやって来た。」

- 8月、レオンはポーランドナショナルチームでデビューするでしょう。みんながそう主張しているわけじゃないですよね。あなたは、際立つイタリア代表として、1つの国の代表だった選手が、別のチームに出ることをどう思いますか?
「これは通常のシチュエーションではない。想像してみてくれ。イタリア代表の選手がいて、でもチームで場所を失って、突然カナダでプレーしたいと言う。私はそういうのは、あまり好きではないかな。近いうち、バレーボールプレイヤーが自分の代表(国)を算出し、選択するマーケットがあるようなことを、私は懸念している。数日中にカタールの人々がヨーロッパへやって来て、目立つ選手にこう言うだろう:”我々は君に100万か200万でもいい、与えよう。パスポートを取ってあげよう。君がすべきことは、我々のチームのためにプレーすることに合意することだけだ。” そんなの恐ろしいぞ。身の毛もよだつ、受け入れられないことだ。
だが、キューバの戦士たちの場合は、例外だろう。彼らの国のシチュエーションが理由で、他の国ではプレーできず、人生や家族、未来のことを考えなければならない。なぜ、キューバ連盟が、自分たちのベストプレイヤーたちが海外のリーグに出ることを許可しないのか、私は絶対理解できないだろうな。そしてのちに、彼らはみんな世界選手権やオリンピックでもキューバ代表になった。Raydel Hierrezuelo、フェルナンド エルナンデス、ウィルフレド レオン、ロベルランディ シモン、オスマニー ユアントレーナー。
ジーザス! 彼らはバレーボール史のベストチームの一員になれるし、数々のタイトルも獲れるんだぞ。」

- 前回の世界選手権は2大会連続、ポーランドが優勝しました。あなたにとってサプライズでしたか?
「少々ね。大会前はみんな口をそろえて、ロシアとイタリアが確実に準決勝に進むと言っていたからね。前者はすばらしいチームだったし、後者はホームでプレーしていた。どちらも4位以内に入らなかった。監督・Vital ヘイネンはアメージングな仕事をしたのだから、私はおめでとうを言わねばならないな。ポーランドには問題があったが、トリノに来た時には完全に違うチームで、決定的な重大な場面で、選手たちはベストにプレーした。
理論上、最も強いチームが常に勝つとは限らない。チャンピオンズリーグのゼニト・カザンと対戦したTrefl・グダニスクの試合を見たかい? ポーランドチームはチャンスを与えなかった。しかし2:3で負け、3:1で勝てた可能性もあったが、ロシアはいくつかのポイントを拾い上げ、準決勝へ上がった。」

- この大会で、イタリアには何が起こったんでしょう? ベスト6には進みましたが、そこでセルビアに負け、その後ポーランド戦の第1セットではまったくチャンスがなかった。
「私はチームの人間じゃなかった。ロッカールームにいたわけではないし、トレーニングを見ていたわけじゃない。だから、このことについて、特定の意見を出したくないんだ。唯一言えるのは、イタリアは間違いなく、準決勝でプレーするポテンシャルを持っていたということ。」

- では、23年前には何が? 1996年、アトランタオリンピックであなたはイタリア代表のキープレイヤーでした。みんながイタリアに賭けていた。グループステージでは、セットを失いさえしなかったのに、決勝でオランダに屈服しました。
「大きな失望だったな。我々は輝くチームだった -世界選手権を2度優勝し、2度のヨーロッパチャンピオン、ワールドリーグと日本でのワールドカップで優勝した。
あの大会の中で、我々は3:0で勝ったんだ。そして決勝で、我々はできることをやったのに、彼らはアメージングで、ドラマティックな試合を経て、5セットで彼らが勝った。
私は、オランダのために、1度もオリンピックチャンピオンになっていないんだよ。1992年、バルセロナで、我々は準々決勝でオランダと対戦した。当時のルールでは、タイブレークは17点までプレーし、1ポイント(差)で勝ちとなっていた。我々は運命を決するセットを16:17で落とした。この状況では、何かが間違っていたなんて言えない。ワンボールが決めるだけだ。」

- 2001年、アメリカのカーチ キライと共に、20世紀最高のバレーボールプレイヤーに選ばれました。インタビューの1つで、あなたはこの選出後、経験(知識)豊富な人からの嫉妬があったと言っていましたね。
「そんな感じだったな。すばらしい(偉大な)ことをして、すべてを勝ち取ったら、そこにケチをつける人がいるもの。たくさんの人々が、別の誰かがそれを獲ること、むしろイタリア人以外が得る方がいいと思っているように感じていたよ。気味が悪いものだよ。いまだにあれは、1つの大会への賞であり、これが私のキャリアすべてだと言う人もいるな。」

- もし20世紀ベストプレイヤーを選ばなければならないとしたら、誰を?
カーチ キライ。私がバレーボールを始めた時、私はセッターだったが、のちにアウトサイドヒッターでやり始め、アメリカは私の偉大なアイドルになった。彼のゲームのビデオを見て、彼のようにプレーしたかった。彼がインドアとビーチバレーボールでオリンピックチャンピオンになったのには、感激だったよ。すばらしいテクニック、その上、真のリーダーだった。20世紀最高のプレイヤーに我々が選ばれた時、私を同じレベルに据えてくれたことが、誇らしく感じたよ。」

- では、21世紀ベストバレーボールプレイヤーは?
「まだ19年しか経っていないから、世紀の最後まで生きなきゃな(笑) だが、今の時代を見れば、私がベストだと思うのは、レオン。あいつは、あらゆる瞬間で試合の運命を変えることのできる男。
コッパイタリアの決勝、ウィルフレドは19:16ルーベリードの時、サーブに下がった。数本パワフルにサーブを打ち、突然、22:19我々リードになった。あんな選手は今まで見たことがないよ。バレーボール選手として私は、守備で強く、サーブをよく受けたが、あの時代、ウィルフレドのようにサーブをしたり、アタックしたりするのは1人もいなかったな。
今日、サーブは最も重要なエレメントであり、これからさらに重要になるだろう。次に最も重要なのは、アタック。レオンを思い浮かべれば、ボールを完璧に受ける必要はない。ネットから3m離れたところにいながらもアタックを打つ時でさえ、彼は問題を解決することができる。 」

- ミハウ クビアクとウィルフレド レオン -この2人の強きリーダーの役目を1つのチームに作る方法は?
「2人とも非常に聡明だから、衝突が生じることはないだろう。キャプテン・クビアクは間違いなく、ポーランドナショナルチームのキャプテンだろう。チームのリーダーは、必ずしも1番得点を取る選手ではない。彼は最も強く、それがポーランドチームのパターンになるだろうと、私は考える。
去年の世界選手権の間、バルトシュ クレクがクビアクより得点していたが、キャプテンが然るべき人物であったことは、誰一人疑わなかった。
ミハウは、仲間にこう話したんだ:”リラックス。オレがサーブを受けて、お前が打つ。オレらうまくやるから。” 
チームを助け、難しい場面で周りに自信を与えた。リーダーを際立たせるのは、そこだ。」

- 15歳の時、あなたのバレーボール道の始まりを覚えていますか?
「すばらしき監督、シルヴァノ プランディ、が、ある大会で私を視察するために、アシスタントを送り出したんだ。その男はゲームを見て、プランディに言った:”ベルナルディは弱すぎる。将来良いバレーボール選手にはならないだろう。”
1年後、私がイタリアプレミアリーグでスタートした(チーム)パドヴァに行ったよ。プランディはその時、トリノで働いていたな。」

- 水曜日、その36年後、ミスター・ペルージャはチャンピオンズリーグの準々決勝でプレーした。プランディ率いるフランスのショーモンと。
「それぞ人生。スポーツの世界はとても小さい。特にバレーボールの世界はね…。」

2019.3.23 10:00

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルナルディ監督のロ~ングインタビュー。初(訳すの)。いいインタビューでしたぱちぱち いちいちうなずきながら訳しちゃいました。

 

 

クビアク選手のピックアップの時、ハルクバンクがベルナルディ監督で、ピックアップの中でも書いてますけど、ちょいちょい監督からクビアク選手に耳打ちして、それをクビアク選手が周りに伝える場面なんかもありましたね。

 

クビアク選手がいないチーム初なんだM  バレーボール界の師弟関係。ペルージャにもしかしたら入ることもなくはなかったのかな! いやでもそしたら今季日本で見れてないから、少し複雑…汗  レオン選手が来た時、ベルナルディ監督さえ衝撃だったんだね。うーん、衝撃だった。ゼニト退団で、次はポーランドかなって思ってたし。打診はあったといってたけど。というか、来季はポーランドかってうわさも出てる…。

クビアク、ザイツェフ、レオン…いい意味でクセのある選手にご縁があるのかしら。

 

次のトピックですよね。スポーツ国籍の話。

うーん、オリンピックに出るために国籍変えるっていうのは、いくつかありますけど…。キューバは別として、ベルナルディ監督のいうように、出れないから国変えますっていうのは…どーなんだろう。リーグやクラブ変えるっていうのはいくらでも普通のことですよね。席争いで競争することも大事だけど、1番はやっぱ試合に出ることですもんね。

わたしにはムツカシくて頭こんがらがるけど、こーいう議題に対しても、はっきり自分の意見を述べるあたり、さすが。

 

世界選手権の話を過ぎて、監督の現役の頃の話に…。

これ、監督とかの現役時代の話ってちょいちょいあるじゃないですか。正直監督の現役時代の話するなら、今の選手の話が聞きたいなって思っちゃうんですけど、これあれですよね。やっぱりついて回るというか、偉業も落胆も、選手という一つの時代が終わっても、切り離せないものなんですね。

今の選手がいつか監督になったりしたら、今見てる大会のこととか出てくるのかな。全部繋がるんだなー。

 

オランダのためにオランダ王国 そーいうのありますよね。なんか相性がとことん悪いというか。錦織選手のジョコヴィッチ選手みたいな。日本は…どこだろう。むかしはオーストラリアなイメージだったな。なんでオーストラリアがアジアと一緒になっちゃうの汗 みたいな。今は中国…? 

 

ゼニトすごかったね。チャンピオンズリーグのー…いつだ、準々決勝だよね。1勝取られて、ホームで1勝取り返して、からのゴールデンセット突入、からの6-10からの逆転勝利!! ただこれが逆だったら、うぉいうぉいうぉい!ってなるとこだけど、ゼニトがやったもんだから、まぁ、負けないよね。ってなっちゃうすごさ。先日の同大会でのペルージャ戦でも、タイブレークまで行ったものの、5セット目は完全にゼニト支配で、キャリアがちがうっていうのを見せつけられた感じ。超悔すぃ。クラブとか選手のキャリアじゃなく、もう、勝つキャリア。勝ちのキャリア。勝ってるキャリアがちがう。今度ペルージャアウェー戦だけど、負けないっ!

 

 

話逸れた。

おぉ、カーチキライ出てきたM  びっくりしたM 

カーチキライも守備良し、攻撃良し、ピンチの時にはセッターもやっちゃうパサーでしたね。インドアとビーチ両方でオリンピック金メダルを獲っている唯一の選手。監督でもオリンピックメダル獲ってますね。ベルナルディ監督も、コッパイタリア優勝後には、いくつか代表監督の打診があったとかなかったとか記事が出てましたけど、いつか監督でオリンピックメダルが獲れる日が見れるかな?

 

レオン選手とクビアク選手。

本当におんなじチームになるとしたら、でもベルナルディ監督のいう通り、キャプテンはクビアク選手って感じ。世界選手権2連覇したアナライズの中でも、”キャプテン・クビアク”の項がありました。レオン選手はキャプテン感あんまない、まだ。キャプテンという仕事よりも、なんも考えずにガンガン得点取る感じ。ベストスコアラー=キャプテンではないと。

中垣内監督がいってたように、セッターはゲームの組み立てとかを考えなきゃいけないから、キャプテンはセッターじゃない方がいいって、そーいうのもあるんだね。ふむふむ。日本でいうと、石川選手もキャプテンキャラではない気がする。チームをどうこうっていうのを考えずに、無心にガンガン点を取って欲しいみたいな。

石川選手のことじゃなくて、アメリカのカール スナイダーの言葉にありました。リーダーやロールモデルになるのに、マット上の成功でできることは何もない。時間と共に、オンでもオフでも正しいことをするからだと。

 

どんな場面でも決めて、欲しい所で得点を取って、それは数字的にはチームの助けになるけど、全幅の信頼があってこそ。この選手すごいんだ…けど…なんか…みたいな、たまーにありますけど、ただ得点を取るだけでは決して輝きはしないんだろうな。

日本に限らず、リーダーシップがないとかじゃなく、いざやれば全然まっとうするんだろうけど、そこがない方がパフォーマンスを発揮できるみたいな、そーいう選手がスコアラーになって、っていう感じに、やっぱチームの中の役割があるんだろうね。

そーいう仕事が、大変なこともたくさんあるんだろうけど、そこも受け入れて導いていける人が、”真のリーダー”なのかな。

あ、クレイがそうだった。キャプテンシーの塊みたいな選手ではなかったけど、ここやられたらもう…みたいな場面で、必ず決めてた。で、そこからチーム全部が反撃開始!みたいな。チームのリーダーというよかは、プレーのリーダー的な。でも信頼も厚かった。

 

そーいうトコが1番よくわかってるのはきっと、レオン選手。この前のインタビューでも、できるだけ早く(ポーランド代表)チームに合流して、できるだけ早くチームメイトと関係を築きたいと繰り返してましたね。

 

カーチキライの映像いくつか見た時、時代がちがうからバレーボールも当然ちがうんだけど、それでもすごさがわかるのがすごい。わたしは完全にはわからないけど、ベルナルディ監督も映像をペンと探したら出てきたから、見てみよキョロ  

 

現在ペルージャプレーオフ真っ最中。チャンピオンズリーグ真っ最中。今週中にどちらも次のステップが決まりますね。20世紀最高峰だった選手は、監督としてどこまでいくのでしょう。どこまでもいって下さいわくわく    今はスクデットとチャンピオンズリーグ金メダルを!! GoSir!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Thank you for reading.