昔よく聴いた作品、聴きこなしたというか、聴き倒したというか、そんな作品の欠点を見つけたとき、それはやっぱりちょっと寂しい気分になる。
最近、FrankのViolin Sonataを聴いていたのだが、この作品は大学時代に結構よく聴いていた。
理由(目当て?)はやっぱり終楽章のカノンである。
あの時はすごく新鮮で、カノンの旋律に魅了されたわけだが、今聴いてみると。
なんというか。
つまらない作品
なのである(おっとっと)
よく言えば「わかりやすい」。
悪く言えば「おもしろくない」。
つーか、「パワーがない」という感じかな。
まずViolinとPianoのパートの両方がうすい。
第1楽章はなかなか斬新だと思うが、でもやっぱりうすっぺらい。
多分こうしたいんだろう、というのはわかるのだが、そこが書ききれてないんだなぁ。
そして、この作品は「循環主題」というものが使われていることで有名なわけだが、これがまた何のひねりもなく何度も出てくるので、いい加減に飽きてくるし、鬱陶しくなってくる。
「循環主題」というものを否定するつもりはないのだけど、なんかひねりなく出てくるとそれもどうかと思っちゃうわけ。
で、終楽章だが。
うすい。
くどい。
ひつこい。
あ、ここまで言っちゃうと言い過ぎだったかしら。
フォローするわけじゃないけど、それぞれのテーマはインパクトがあるので、印象に残るし、覚えてしまうし、和声もロマン派から一歩出たいけど、出掛かっているけど、という微妙な和声で興味深い。
Frankらしいと言ってもいいのだと思う。
また、(これは私個人の感想だけど)この作品は全体的に「水」のイメージが続くので、長時間聞いても疲れない。
でも・・・でも・・・う~む。。。
クラシックの名作って本当に定義が難しいわぁ・・・
昔はこの作品に80点くらいは付けていたと思うけど、今は60点くらいだな。
ついでを言えば、オイストラフとリヒテルの演奏が一番いいな。
(綴りで書くとわかりにくいから敢えてカタカナ表記にしておく)