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黄昏が
ゆっくりゆっくり
溶け出す



雲間に夕日が隠れると
風はひんやり
顔をもたげると
見渡す限りの山々は
一瞬くっきり
緑のグラデーション


泥田に光の波紋
風にうなずいてゆらゆら
西に傾きながら光は
行きつ戻りつ


トラクターがゆっくりゆっくり
泥をかき回し
ゆっくりゆっくり泥んこ遊び

すでに田植えを終えた水田は
泥が静かに沈殿する中を
ひ弱な苗は心許なく
蛙が素っ頓狂に黄昏を破る


からりと
心地よく陽を浴び続けた大気
立ち込める日なたの匂い

夕日は西の空で最後の
力を振り絞らんばかりに輝き
光と影をくっきり
浮き上がらせる

なんて美しい風景だろう

なんと美しい黄昏時に
立ち会っているのだろう
惜しむようにゆっくりゆっくり
日は落ちてゆき


1日の作業を終えた赤いトラクターは
ぬかるみから這い上がり
ゆっくり帰途に着く
道にぽたり、ぽたり
成果を印すよな泥の塊




そうあのころ
田植えの風景から逃げ出したかった

<役立たず>

初夏の風が責め立てるようで
苦しかった


なぜ❓何故に

まわりくどいことばが
心を萎えさせて
ぬかるんで
泥の中這い上がれない

常に
何かしら
後ろめたかった


宵へと誘う黄昏が
ゆっくりゆっくり溶けてゆく


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