イメージ 1

イメージ 2








晩秋の午後の帰り途
終日暖かい雨が降り続いた

峠は半透明の白いフィルターをかけられ
見通しはすこぶる悪い
目がしょぼしょぼする


あれれ
民家がやけに多い

道を迷った

勝手知ったる慣れた道のはずが
いつの間にか彷徨っていた

とりあえず近くに駐車して
休まなくちゃあ
シートを倒して30分眠った

旧賀陽町は
道1本隔てると
まるで景色が違う

ナビをセットして出発

白濁の向こうの渓谷
霞んだ紅葉が漂っている

晴れていれば
この上なく見事な景観だろうに
曲がりくねったアップダウン
一瞬、道が消えた

えっ、ウソウソ
道が急降下していた

ナビに案内されるまま
霧の中を泳ぐように
十字路に出た

あ、知ってる道
高梁から有漢に抜ける県道
営業しているのかいないのか
いつもの大崎瓦の倉庫

もう大丈夫
霧もいくらか晴れてきたよう

いつも吉備高原を縦断しているのに
横断したらしい


霧の魔力に翻弄された

白いフィルターをかけられた
渓谷沿いの綾錦が
心をざわつかせたまま


イメージ 3

イメージ 4