俺は好きだ。
様々なドラゴンが登場するゲームをプレイしてきたし、そのほとんどが好きなゲームだ。
例えば、『バハムートラグーン』では思い出の教会を破壊したし、『ドラッグオンドラグーン』ではカイムとアンヘルの愛情とも友情とも言い難い、種族を超えた仲、「契約」に感涙したし、『サンサーラナーガ』では便器でワープした。マイナーだが、『我が竜をみよ』はなんかイマイチだなとは思いつつも黒龍かっこいいなとなったし、『ライズフロムレア』では相手の竜騎士に白兵戦を仕掛けれることに進化を感じた。
もちろん、ドラゴンというのはポピュラーな題材だし、様々なゲームに登場する。
だが、『ドラゴンクエストモンスターズ』ではりゅうおう(変身)を好み、『モンスターファーム』ではドラゴンxゴーレムのジハードを好み、『ポケットモンスターBW』ではガブリアス、オノノクス、ラティアスを組み込んだパーティを使っていたこの俺は明らかにドラゴン好きだろう。
ドラゴンが活躍するのはゲームだけではない、漫画でも音楽でもだ。
俺は漫画『ドラゴンドライブ』が好きだったし、音楽では『Rhapsody OF FIRE』の楽曲『Power of The Dragonflame』が大好きだ。
やはり、俺は明らかにドラゴン大好きマンだろう。
その俺が自信を持ってオススメするゲームがこちら!
――今、壮大な空の戦いが始まる。
君は怒り狂う大空の覇者となることができるか!?
PS2専用ソフト「サベージスカイ」
(パッケージのドラゴンはレイスライサー、バリアー編では長く世話になる名竜)
ドラゴンと共に、この闇を生き抜かんとする空の猛者たちの心に轟音を、世間にはあんまり響かないキャッチコピーを引っさげてこのゲームが市場に登場したのは2002年、日本に翻訳版が輸入されたのは2003年だった。
2003年はパナウェーブがどうとかいうアレや、仮面ライダーでいえば草加が俺のことを好きにならないやつは邪魔だったりする年だが、PS2界では『グランツーリスモ4』や『アーマードコア3』といったハードの性能を活かした美麗グラフィックを扱う作品も出てきている。
そこにアメリカ(多分)の『iRock Interactive』社が日本に送り込んできた刺客がこれだ!
当時、今以上に幻想生物に傾倒していた俺はパッケージを見てすぐさまこのゲームを“新品定価”で購入したことを覚えている!
さっそく、当時の興奮そのままにプレイしてみよう!
(なかなかカッコイイタイトル画面)
そして、次には迫力のOPムービーが流れ出す。
?? プレステかな? と思わせるこのグラフィック。ここで当時の俺もかなりガクンときた。このゲーム、海外ではPS2とwindows版が発売されていたのだが、XBOX版も発売される予定だったらしい。
『iRock Interactive』社の底知れない挑戦心が伺える。
OPムービーの内容はというと谷を飛び回るドラゴン二匹のチェイスなのだが……
まぁ、景色はよいとして、これはかなりやる気を削がれた。
モンスターファーム2のドラゴンのがはるかにカッコイイ。
もう一匹はドラゴンっつうかブタだしよ。
別にドラゴンゲーとは言ってないし、いいんだけど。
そんなこんなでスゴイやる気を削がれてから始まる「サベージスカイ」。
結論から言ってしまうと、割と面白い。
操作感、カメラ視点等に違和感はないし、ボタン配置もクセがなく覚えやすい。
丁寧なチュートリアル完備で、難易度も4段階の中から設定できる、と非常に遊びやすい。
三つの勢力の中から一つ選び、ミッションをクリアしてゆくことによってストーリーが進んでいくタイプのゲームで、ミッションごとにクリア目標とサブ目標、何をすればいいのかは不明だが、達成すると隠し要素が解禁される目標がある。
これは、そのミッションのマップ内に隠されたアイテムを入手することで何をすればいいか分かる他、日本語版公式サイトに全て何をすればいいか載っているという至れり尽せり。
(左からヴァートゥイン、クリサリス、バリアー)
ストーリーは滅びた国の王の魂が三つに分かれ、三つの勢力の一人の戦士として蘇る、といったもので、分かたれた自分自身との戦いはそれなりに熱くもなれる。だが、物語の大部分はテキストで示されるし、印象深いムービーが戦闘中に挿入されたりはしない。
各々のストーリーは独立しているし、分岐等も存在しない。
決して楽しめないわけではなかったが……濃い登場人物、というか名前のある敵の騎士すらいない。
ただ、どうあってもプレイヤーキャラに感情移入せざるおえないので、どんどん功績を上げてゆくプレイヤーキャラを見るのは愉快な気持ちにならないわけでもない。
筆者はバリアーのストーリーは結構好きだったり。
先程、濃い登場人物などは登場しないといったが、各勢力で自分を音声サポートしてくれるキャラクターは非常に個性的で各勢力の思想に満ちている。
気高さに生きるヴァートインの音声は固っ苦しくサポートしてくれるし、クリサリスは唯一の女性キャラでなんか厳しいけどたまに褒めてくれて嬉しいこともあるし、バリアーは敵を殺したことを一緒に喜んでくれるし、死んだ敵に罵声を投げかけてくれる。
なので、戦闘中も意外と寂しくなかったりする。
筆者はバリアーの音声が好きだったり。ストーリー上でも主人公に加担してくれるし。
ミッション内容も多岐に渡り、なかなか退屈しない。特徴的すぎるクリサリスの要塞“ウォービースト”などは一度見たら忘れられない。
『エースコンバット』シリーズは最終ステージで要塞内に入っていくのが恒例だが、流石に同作ではデカイ猪の鼻から心臓にビームを叩き込んでケツから出てくるミッションは体験できないと思う。
(一言で言うと、飛んでる猪の頭)
また、各所に見られるアメリカチックな意匠というか、なんというかそういった点も魅力に感じる。
さっきのウォービーストもそうだが、クリーチャーデザインがなんというか、王道のペガサスから悪趣味ギリギリのクリーチャーまで非常に幅広い。きっとどれか好きなクリーチャーが見つかるはずだ。
そして、これまた三勢力三様である。
これはこのゲームの大きな魅力であると感じているのだが、三勢力の個性が出まくっている。
そして、隠し要素、これも個性的だ。
(ジェットはDODのアレっつうかなんつうか)
お気に入りは“ブラッド”、血が一杯出て緊迫感もあがるらしい。
(使用ドラゴンはピットの色違い、ダサすぎる金色が好き)
(この血の量、緊迫感が明らかに違う)
音楽はメタルちっくというかまぁオジー・オズボーン(コウモリ食って入院した有名な人)が関わってたらしいし、大きく盛り上がりはしないけれども別に嫌いじゃないし、あんま気にならない感じではある。サントラとかないし、音楽単品で聞くことがないけど悪くはない。
一応、2P対戦モードも備わっているが、別に盛り上がるほどでもないし、おまけと割り切ってもらえればそれなり。アイテムの機雷が強すぎるんだよね、キャラ差もありすぎるし。
さて、この個性が強いわりにスッカスカなところはスッカスカでダメダメのこのゲームを産みだした『iRock Interactive』社の現在は……? というと、なんかコレ出した後に倒産したらしい。納得はできる。
- SAVAGE SKIES/サクセス
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定価で買った人間がここに居るが、それなりに満足しているので、皆さんは確実に買いだろう。
アメリカ産の悪趣味ギリギリっていうか悪趣味なTRPG用クリーチャーフィギュアとか好きな人は多分好き、普通の人でも200円は明らかに得なので是非ともプレイしてみてほしい。
そういえば、『巣作りドラゴン』と『竜†恋』ってドラゴンゲーなんだろうか。