自分が感じた中途失聴の苦しみ、困ったことを書いてみます。

 

当事者のご家族や接する方の参考になればいいと思いますし、医療関係者(特に耳鼻科の先生方)にはよく理解してもらいたいなと思います。

 

自分が感じたのは中途失聴になると、4度の苦しみを味わうのではないかと思います。

 

 

<一つ目>身体的変化による苦しみ

単純に聞こえない、聞き取れないことが出てくること。

それに伴い、耳鳴り、つまり感の発生。

カクテルパーティー効果といわれるようですが、特にざわざわしたところで、片耳だとめっきり聞き取れなくなる。

例えば、飲食店、路上、駅、電車内、繁華街、人の密集地帯。

(そして、聴覚は脳へつながっているので、厳密には精神活動へも影響がありそう。)

また、難聴は認知症やうつ病の発症リスクになりうる点が怖いところです。

 

 

<二つ目>あきらめなければならないことが出てくること

これは人によると思いますが、失聴して5か月たった私が難聴、外リンパ瘻を考慮して、やめてること、あきらめたこと、考え直さなければならないことを記載します。

⇒ライブ、映画館、カラオケ、飛行機、筋トレ、サウナ、そして一番大きいのは仕事かも

 

最初のころは居酒屋のガヤガヤですら嫌だったのが、最近は我慢できる範囲になってきたので、この中から将来復活するものあると思います。

 

ただ、人生の半分以上、情熱を注ぎこんできたライブやフェスが失聴前と同じように楽しめるかと思うと、正直難しいのではと思っています。

 

 

<三つ目>医師と難聴になった当事者とのギャップ

これは前回書いたことですが、耳鼻科医自身が難聴の苦しみを本当の意味で理解できているのか、疑問に思うことが多々ありました。

 

よく医師が言うのが

「片耳の聴力は正常なので、問題ないですよ」

 

これ、当事者からすると、半分はそうかもしれないけど、半分は違うんだよな~~笑い泣き

 

ザブングルの加藤が突発性難聴になり、医師から同じように言われ、聞き取れず「え?」と聞き返したという。

「言われたそばから、支障出てますよ」と、エビソードトークでツッコんでいましたが、そういうことなんですよニヤニヤ

 

 

<四つ目>周囲の人と当事者とのギャップ

現代の医療の恩恵を受けているはずなのに、2回も入院して、手術までしてるのに、全く良くならないことで、まわりの方は「え~?なんで?」という驚きの反応になります。

それだけ、医療ムラ耳鼻科マチ難聴チイキの世界と一般社会は遠い、遠い隔たりがあります。

その間で難聴当事者はいちいち「内耳はわかっていないことが多くて・・・」「回復は時間との勝負で」とか説明しなくてはなりません。

そして、受けてる治療内容が悪いのでは?病院が悪いのでは?というような周囲の人の疑問について、いちいち説明しなくてはなりません。

(親切心だとはわかっていますが・・・えーん

 

それから、体は元気なため、時間がたてば、いつの間にか難聴がなかったか(治っているか)のような、受け止め方になってしまう傾向もあります。

→その都度、難聴当事者から治ってないよーと、説明が必要になります。

 

 

中途失聴した方のネット記事で「慣れるまで1年、受け入れるまで5年」と書かれていましたが、まさにそのとおりだと思います。

時間がかかりそうです。

 

ただ、それでも今現在、突発性難聴や外リンパ瘻と闘っている人には伝えたい。

私の経験した範囲しか言えませんが、

仮に難聴になっても、失聴しても、苦しいことだけじゃない。

 

大丈夫ですよと。