癒しとはなんぞや? | オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

私は「癒し」という言葉があまり好きではありません。従って癒しの音楽というのも何だかわからない言葉でした。

私に取って音楽はパワーを与えられる物、与える物です。だから超一流の演奏しか受け入れられない。自分も超一流に向かって頑張っているのだし。

その考えが行きすぎてしまっているのか、例えば駅のピアノで気軽に弾いている人を微笑ましく見れなくなっている自分がいます。ガチャガチャ弾かれると雑音だと思ってしまいます。なので楽器のあるところはなるべく近寄らない様にしています。

ところが!

昨日、母の病院でちょっとした広場にグランドピアノがあり、病院の企画でモーツアルトのソナタを弾いている人がいたのです。

いつもだったら逃げ出すところですが、母の車椅子を押しながら何となく聴いていました。

決して上手い演奏ではないけれど(失礼😆)病院で聞くモーツアルトはとても心地よかった。

そうか、これが癒しかあ、と初めて感じました。

ここで弾いてくれてありがとう、なんて思っちゃったもんね。

連れ合いによると「それが人間力」という事だそうです。なるほどネ。

日頃の私の癒しは可愛いぬいぐるみ🐻達かな😍