ソプラノ育てたい願望 | オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

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主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

ソチにやっぱりネ嬢が出た。
どうでもいいと言いながらも、これでまた勘違い聴衆(有名だから凄いと考える人達)が増えるんだろうなあとちっちゃな溜息が出る。
ネト子には発声のメソードが全くない。
それなのに持って生まれた容貌と資質と体力で乗り切ってしまう。
それは凄い事なんだろうが、もうそんな事ばかり言っても仕方ない。
私達から言わせるとメソードがないというのは頭がないのと一緒なのだ。
しかもネト子の影響もあってかソプラノがますます育たない現状がある。
本来ソプラノはそんなに多くない。
女の子が10人いたら3-4人、いや2人くらいかもしれない。
これは音域で決まるのではない。
アルトでもハイESオンは軽く出てしまう人は多い。
女性は器用で身体が柔らかいのだ。
しかし無理してソプラノをやっているとしゅっちゅう喉が腫れて風邪を引く様になる。
そのうち気管支炎になって肺炎に、または毎日身体がだるくなる。
まあその前にネト子の様に音程悪くなるけどね。

この間のリセウでの「夢遊病の娘」でも、
ダブルキャストの二人の主役ソプラノは本当にソプラノなのか非常に疑問だった。
ハイEs音はやたら出るのだが(出りゃいいってもんじゃないが)
真ん中はスカスカだったりボテボテだったり、音楽にならないのだ。

いつもテノールの事ばかり書いているけれど(発声良くなきゃダメな声種だから好きな歌手多いんだな)、
自分と同じリリコソプラノを育てたいなあ、と思うこの頃。
だって連れ合いの方は自分と同じテノールが苦労の甲斐あって育ってきてるから、
なんか羨ましいのだ。
ちょっと難しいかなあ。
ソプラノって気も意地も強いから(私もそうだから)気が合わないのよね。
ま、当分現役バリバリで頑張るかーーっ(*^_^*)