感想 その1 | オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

なんちゃって演出やってる私でも。。。
あんまり歌手が動けないと「どうなる、この公演?」
と思う時がある。
または動けちゃったりすると。。。
もっともっと動かして面白くしちゃおうか、
と欲を出したくなっちゃったりするが・・・・
いかんいかん、オペラ歌手は歌が重要なのだ、
動けなくても歌さえ良ければいい、
動けても歌がダメだったら意味なーい、と、
引き際を考える様にしている。

そもそも「動く」とは演じる人物になりきって出来る行為であるから、
その人物の思考行動が理解出来なければ動けないはずだ。

そういう意味で声を放出するのに必死なだけになる歌手にも責任はあると思うが、
何故左に動くのか?何故右に動くのか?
行動に対して心的な答えをオペラの演出家から聞く事は少ない。
心は置き去りになっている様な気がする。
そしてもっとやっかいなのは我々の演じている役が所謂外人でイタリア人であったりする事だ。
イタリア人そんな風に動かないよなあ、とか、
バールとか広場とかさ、行った事ないの丸見えだよ、とか、
ブーブー文句言いたくなっちゃう。。。
と・・・
先日のお弟子ちゃんが出たオペラでの突っ込みどころ満載の感想でした(^_^.)