オペラガラ in Verona | オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

イタリア・スペイン旅行から帰ってきてボーゼンとしている所です・・・
今回も色々勉強になって楽しかった!

一番の収穫はあまり期待していなかったヴェローナのオペラガラだった。
La traviataの第一幕、Rigolettoの第二幕、Il Trovatoreの終幕、と、
みんな大好きなオペラばかりだし、何より今まで聴いた事のない、
どちらかと言うと私には名前ばかりが先行しているかの如く見える歌手たちが
生で聴けたのが大いに収穫だった。
その歌手とは、
フランチェスコ・メーリ、ヴィットリオ・グリーゴロ、ダニエラ・バルチェローナ。

録音で大概の事はわかっていたけれど、
いやあ、生でなければわからないって事もあるんだなあ、と思ったのはグリーゴロだ。

私は前世でこの手のタイプに酷い目に会ったのだろうか、
どうもイケメンが苦手で好きではない。
以前グリーゴロがドミンゴのリゴレットに出た映像で見た時も、
「なんじゃコイツ、貧相だな」と思った。
案の定、このガラにマントヴァで出てきた時、その演技過剰なアンチャン風に最初はゲッと来たのだが・・・
アラッ?肝心な事やってるじゃないの?
つまり発声だけど、ここっていう時にはちゃんと曲がっているし、
胸を響かす為に詰めたり緩めたりちゃんと調整しているのだ。
あたまが働いているって事なのだろう。
あらら、意外だったわーー
声の奥行きっていうのは録音にはあまり入らないからわからなかったのかしらん・・・

ともかくカワイイ男の子好きの連れ合いは(笑)いっぺんにファンになってしまい、
ブラボーを連発していた。
来年スカラ座でエドガルド歌うそうでちょうどその頃行く予定だから聴こうかなあ。
でも冬のミラノはなあ・・・と只今考え中。
それにしてもオフィシュアルサイトで写真を見るとどうしても気持ち悪く見えるのは何故?
これで三枚目だったらありなんだけど、実際はどうなのかな?
と、オバサンの癖に色々ケチをつけているのでござーます(*^_^*)