アルバレスの「アンドレア・シェニエ」♡♡♡ | オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

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主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

そろそろ復活したのでこの間の素晴らしい演奏について書きます。

まずトリノでアルバレスの「アンドレア・シェニエ」を見ました。
トリノはいつもいいオペラをやっていてよく行くのですが、
何しろ冬しか行った事がなくそれはそれは寒くて、
何回も寝込んでいるのであまりいい思い出のない街です。
今回もきっと寒くて病気になったらどうしよう、
とビクビクしていましたが、
アルバレスの「アンドレア・シェニエ」ですよーーーー!!!
どうせ行くなら見なきゃ損損。。。

そして・・・何のことはない、東京の方がよっぽど寒かったですウッシッシ

とにかく、
こんなきっちりした「アンドレア・シェニエ」は今まで聴いた事がありません。
パルンボの指揮も良かったですが、
あのシェニエのいいんだか悪いんだかダラダラっとしててドラマチックなアリアが、
しっかりとしたリズムとメリハリのついた音楽でさらっとまとめて感動的です。
だらしなく気持ち悪いドラマチックさを求める人には味気ないかもしれませんが、
音楽家の我々から見たらまさに理想的なテノールになったと思います。
確かに昔、一時調子の悪い時があり、それはやはり発声の調整がうまくいかなかったのだと思います。
そこからとにかく最後まで持たせる。
音楽を破壊しない様に歌う。
演技をパワーに変える。
などが一体となって声はコンパクトだが演技は情熱的に、
というスタイルが出来あっがったのでしょう。

しかし、「アンドレア・シェニエ」に関しては演技は控えめで
その代り声はボリュームがありました。
もちろん音楽家のスタイルを考えた上での事ですが、本当に頭のいい人です。

次はスカラ座で「仮面舞踏会」だって・・・
うーん、スカラ座ねえ・・・好きじゃないけど・・・
追っかけとしてはどうするかなー♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡